3日前、会津でお世話になったブルーベリーの師匠から、「パンに使えるだろ。送るよ」と電話で言われていたものが届いた。
ど〜ん!
師匠の畑で去年の夏に採れた、冷凍のブルーベリーとラズベリー。クーラーボックスに入って、それぞれ6kgずつ!
その日のうちには処理が出来ず、翌日とりあえずグラニュー糖を買ってきてからクーラーボックスを開けると、まだカチカチに凍ったままだった。
とりあえず鍋に移したものの、1日経った昨日の朝まで、かちん!と凍った一つの固体の状態だった・・・。
まるで、氷河かかき氷。。。
それで、昨日は初詣に行ってしまったので、今日ようやく、まずはラズベリーの方をジャムに。
とりあえず火にかけて実が崩れたところで、裏ごしをする。ラズベリーは種が大きくて多いので、そのままだと口触りが悪いのだ。(とはいえ、たいていのラズベリージャムは、裏ごしはせずに種がたくさん入っている)
自分が好みではないという理由いちばんで裏ごしをして、種を減らして、ピューレ状になったラズベリーに砂糖を加えて煮詰め、瓶詰に。
美しい赤が目を惹く。
そして、ラズベリーのふくよかな甘い香り。
不思議な静寂が漂っていた、師匠の畑を思い出す。小高い林の中にぽっかりと開いた、人が耕した豊かな場所。そこで聞こえるものは鳥の声と風の音だけで、無心になってブルーベリーと人に向き合えた。
師匠の声を聞くたびに、ベリーの話をするたびに、またあの場所に行きたくなる・・・