今日は休業日。
午後、家で片づけをしていたら、家の入口あたりで何やらおばさま方の声が・・・。どうも、ここパン屋さんなのかしら?どこから入るの?ちょっと入ってみましょうよ。みたなことを言っているようだったので、来るぞ来るぞと手ぐすね引いて待っていたら、来た〜!(笑)
あら〜、ここ〜!?
という声に、母屋から「こんにちはー」と声をかけて話を始めたら、話の半ばで思いがけず、いい場所ですね〜と言っていただいた。
パン工房がある場所は母屋の裏手とはいえ、まわりの景色は里山があるわけでも、絶景があるわけでも、はたまた美しいハーブガーデンなどがあるわけでもない。工房を作る前年に木を切って明るくしたおかげで、それまで地面を覆っていたスギゴケが(悲しくも)消えてしまったのと入れ替わるように小さな雑草が生え、今の時期は子供の頃によく遊んだ野山のような風情になっている。
菜の花が咲き、ホトケノザやヒメオドリコソウ、カラスノエンドウが足元で小さな花をつけ、モンシロチョウが時々ひらひらと飛んでいる庭の向こうには、隣家の畑やその向こうの家が見えるだけの景色で、ごくごく普通の住宅地の一画というにもかかわらず、おばさま方の目に“いい場所”と映ったのが意外な気がしたけれど、来てくれたたいていの人が「静かですね」と言ってくれることから考えると、こんなところにパン屋さん、という私の目論見が結構うまくいっているのかも(笑)
春の走りのこの時期に咲いているのは、小さな野の花。足元に目を落として、見つけてみてくださいね。
カントウタンポポ
(ガクが反り返らないのが、日本のタンポポ)
カキドオシ
ハルノノゲシ