風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

パン de ぬか床

 パンで仕込んでいたぬか床。
 3日目の朝にフタを開けてみると、パンがさらにこなれて、なんと!前日のアルコールの匂いがすっかりヌカのにおいになっていた!感激〜!
 かき混ぜてみると少し水っぽくなっていたので、バンズをちぎって、2つ分加え、塩を5g足してみた。その手が、完全にヌカくさくなった(笑)





 その日の夕方にもう一度かき混ぜてみると、固さもちょうどよくなっていた。
 どんな味なのか気になったので試しにぬか床もどきを食べてみたら、甘みとうまみがでていて、おいしい〜!
 やや塩を入れすぎた感があったけれど、とりあえず何か漬けられそうだったので、試しにキュウリを1本埋め込んでみた。



 そして4日目の本日の夕方、そのキュウリを取り出してみたところ、こんな感じ。





 最初は捨て漬けにするようだが、とりあえずヌカもどきを洗い流して食べてみた。すると、



 おお〜!
 ぬか漬けだー!!
 おいしい〜!



笑ってしまうくらいに、マジぬか漬けだった(爆
 いやぁ〜、こんなに早くぬか床ができるとは。自分でもびっくり。
 パン作りで養った酵母の扱い(っていうか、勘?)が、役に立ったのかも。気温がちょうどぬかを発酵させるのに適した温度になっていたのもよかった。



 ま、自家製酵母のパンをにぬか床にしちゃう、っていうのが贅沢ですよね。わざわざ買ってきて作るということはしないだろうから、売れ残ったパンのこんな利用法ってことで。
 7年前、初めて自分で酵母を起こしてパンを作ったとき、最初は失敗するだろうと期待なしで作ってみたところ、思いがけずパンらしきものが出来て大感動したのだが(そのことが、パン屋になる!という決意にまでつながった)、今回パンでぬか床がうまくできた!というのも、かなり感動ものだった。私にとっては、こういう感動が幸せ感高い(笑)
 さて、そのパン由来のぬか床、いつまで続けられますことやら。。。(そこはあまり自信がない・・・



 ということで、あらためて忘備録。



パン de ぬか床
 材料(内寸 20cm×14cm×深さ7cmの容器)
  ライ麦パン か カンパーニュ  2個
  塩麹      大さじ4
  レーズン酵母液    大さじ2〜4
  水     ? (量らなかった・・・
  塩       50g(パンの重さの10〜11%を目安にする)
  唐辛子(種を抜く)    1本
  昆布    適宜

 作り方
  1.パンを小さくちぎって、容器に入れる
    水分調節用に、1/2個分は残しておく。
  2.塩麹、レーズン酵母液、塩を混ぜ、水を加えて手で混ぜ、パンに沁みこませる。
    レーズンの酵母液がなければ、レーズンをそのまま大さじ1でもよいかも。
  3.種を抜いた唐辛子と昆布を入れて、ふたをして温かい場所(25℃くらい)に置く。
  4.一晩置いたら、手で混ぜて空気を含ませる。1日2回×1週間。


 1日目にふたを開けた時に、アルコールの匂いがしてプチプチと勢いよく発酵していたら成功の可能性大。かき混ぜてみて水っぽくなっていたらパンをちぎって足す。足したパンの量によっては、塩を少量加える。
 2日目にはぬかのにおいがしてくる。2日目にも水っぽくなっているようだったら、さらにパンを適宜ちぎって足す。ぬかもどきを食べてみて塩が足りないようだったら、少しだけ足す。
 3〜4日目にパンがこなれてきたら、野菜を漬けて様子を見る。つける前にぬか床を食べてみて、味を覚えておく。





 こんな記事を見て、パンでぬか床を作ってみたい、と思った奇特な方がいらっしゃいましたらご相談ください。古いパンが残っていたなら材料を差し上げられるかもしれません。