風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

思草

 基本的に毎週一日は、草むしり兼草刈りの日があるのだが、雨がちの週には出来なくなったり、夏場の草の勢いが半端じゃなかったり、この家の庭を一人で維持するには面積が広すぎたりなど、ま、言い訳もありますが・・・とにかく、すでに4周回くらい追い抜かれている、我が家の雑草軍団。
 しかし、泣き言は無用。草は、否応なく成長を続けているので、今日は、入口付近の草むしり兼草刈りをした。
 で、そろそろ今日はこのへんで終わろうかな〜という頃、ススキの足元にナンバンギセルが咲いているのを発見!



 日暮れの時刻も早くなり、すっかり秋の気配ですね〜。


 今年のナンバンギセル、いつにも増して大きく育っている。これまでは、もっと小さなものしか見たことがなかった気がするけれど…。
 ちなみにナンバンギセルの別名は、思草(おもいぐさ)万葉集にも登場する。
 思草の語源は不明なのだが、1年生の寄生植物なので、宿主であるススキなどが枯れてしまうと、ナンバンギセル=思草も生育が出来なくなる。


 あなたなしでは生きていけない・・・


 なんだか、演歌のようですが(笑)それが語源というわけではあるまい(たぶん)
 何とも言えない茶と紫の色合いにも、万葉の時代に思いを馳せたくなる。
 秋の虫の声が庭先で聞こえるようになり、夏ももうすぐ消えていく。




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ちなみにこのナンバンギセルは、階段を上って入口を入った右手のススキの根元に生えています。写真のこれは、ススキの後ろ側で見つけたのですが、ススキの前面(通路側)にも蕾が確認できているので、運がよければ不思議な植物を見ることができるかもしれません。