風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

あやしき綱渡り

 最近の私の秘密の道具(笑)



 ただの青い箱にしか見えないが、これは、パン屋を開店する前にパン作りの先輩から譲っていただいたもの。保温保冷ができるらしいのだが・・・
 急に朝晩が冷え込むようになった先週、使い方もよくわからないまま急遽使ってみたら、なかなかうまくいってお気に入りの道具になった。
 夜中にこねたパン生地を、オーブンレンジの発酵機能である程度温める。生地自体は発酵を始めると、酵母の活動とともに自動的に温度が上がっていく。それをキープするのと、発酵にちょうどいい温度を保つために、容器にぬるま湯を入れて、この保温箱へ。さらに、毛布ならぬひざ掛けで優しく包む。
 



 すると、朝にはちゃんと一次発酵が完了している!
 ・・・ま、その加減がうまくいっていれば、なのですが(笑)
 その絶妙な温度調整は、パン生地をどのくらい温めるか、お湯の温度をどのくらいにして容器を何個にするか、さらに今夜はどのくらい冷え込みそうか、明日の朝は(っていうか、生地の仕込が終わった時点でこのあと何時間後)何時に起きる予定でそれまでに何時間あるか、という諸々の条件を鑑みた上で決める。のだが、記録をとって式を作る、みたいな面倒なことが嫌いな私は、あくまでもアナログな自分の勘頼り。
 朝、箱を開けてみてうまくいっていたら大喜び。発酵が進み過ぎていたら焦って箱から出し、発酵が進んでいない時には焦ってオーブンレンジで生地を温める、みたいなことを裏であたふたとやりつつ、なんてことない顔してパンを焼き上げ、カウンターに並べていた先週なのであった(爆
 

 すっかり秋めいて、否が応でも発酵が進んでいったあの夏はどこへやら。
 なかなかうまくいかなかった新しい元種作りも、ようやく梅酵母とりんご&レーズン酵母がうまく出来上がりそうになってきて、一安心。
 そんなこんなの、相変わらず綱渡りのあやしいパン屋(やや実験室風)をお見捨てなくm(_ _)m よろしくお願いいたします!