風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

タートルネックを着た猫

 春になったら自然に抜け落ちるのを待てばよい、と思って、女医さんの「バリカンで刈ってあげますよ」の申し出(?)を断っていた、ふわりの毛玉。
 なぜか今年の冬のふわりは厚着をしすぎたらしく、毛の長さも厚みも去年より1.5倍増しなのでは?というもこもこ度で、ほどいたと思えばすぐ隣にまた毛玉ができ・・・という具合にどんどん増えていって(というより、繁殖、あるいは増殖しているといった勢い…)、どうにも手に負えないくらいになってしまった。これはどうしたものか?と、あまりの毛玉のひどさを憂いていた矢先、ふわりの首回りの毛がごっそりと抜け落ちているのを発見!


 うわっ!
 こ、これは・・・
 あまりにも 痛々しい。。。

どうも、ふわりが自分で毛づくろいする時にからまりを解こうと強く引っ張るせいで、ごそっと抜け落ちてしまったようなのだ。
 口が届く範囲の、お腹の毛も抜け落ちていて、これでは見栄えもよろしくないし(なんだか、病気で脱毛しているか、あるいは虐待しているようにも見える)、皮膚が露わになっていることで、外に出た時に炎症も起こしやすいのではないかと不安になってきた。それで、木曜日にスターネットに納品に行くついでにふわりもいっしょに連れて出て、件の獣医さんのところに再診に行った。
 カビかアレルギーのために、耳に十円ハゲのような脱毛もあったため、その予後を見てもらう必要もあったのだが、飼い主にとっては胸の脱毛の方が心配で、診察室に入った途端に、

 毛玉を刈ってほしいんですが・・・

と言ったら、カルテを見ながら獣医さん、
 
 それよりも わたしは
 耳の方が気になるんですが
 どうですか?

と、まずは最初に耳の方を診てもらったところ、こちらは回復に向かっている様子が見てとれて、

 ああ 色素が出てきていますね!
 いいんじゃないでしょうか
 薬も もうやめて
 あとは 様子を見てください

と、嬉しい診断が下った。
 そして、胸の方を見てもらったところ、やっぱり女医さんも、

 うわっ!

と驚いたものの、特に重篤ということではなく、バリカンで刈ったらこんなものですよ、という具合の受け答えで、

 毛を刈ったら こんな感じですよ
 短くなって寒くなるので
 服を着せたりしないといけないと思うんですが
 いいですか?

 え・・・
 毛玉だけとるっていうのは・・・

 できませんっ!

きっぷのいい女医さん、答えも明快なのである。
 とはいえ、

 手術用のバリカン持って来て!

と、バリカンを手に取ると、毛玉を見つけてはバリカンで切り取り、コームで丁寧に毛を梳いて毛玉をほぐし、という作業を助手の方とともにしてくれて、さらにそのあと、肘サポーターのような筒状の薄くてゆるいニット地を持ってくると、

 適当に こうやって作っているんですけどね

と、ふわりの首に筒状のニット地を被せたら、長い部分は折り返し、さらに左右2ヶ所にハサミで穴を切り開けてふわりの前足を出して、なんと!にわか作りのネックウォーマーを作ってくれたのだ。

 これで どうでしょう?

折り返したところがきなりのタートルネックのセーターみたいで、なんともかわいいではありませんか!

 かわいいかも!

飼い主、とても満足です!!


 家に帰ってきてからも、ふわりはネックウォーマーを嫌がることもなく、違和感から口で引っ張って脱がそうとするようなこともなく、逆に、これ、おしゃれ♡みたいに気に入っているようにも見える(笑)




 夜になれば、こたつのところで眠っているいるふわりが本当にセーターを着ているみたいで、なんだか実にかわいいのである。




 後ろ姿も、こんな感じで・・・



 バレリーナか!?
 妙に笑えるw


 暖かくなったら 脱がせてあげてくださいね
 着せておくことで また毛玉ができる子もいますから
 明後日くらいに 暖かくなるって
 (天気予報で)言ってましたっけ?

と、獣医さんに言われたので、あまり着せておくのもよくないのかな?と、暖かくなった土曜日に脱がせたら、ふわりが毛づくろいのつもりなのか、肌を必要以上に舐めてしまい、傷つけているようにも見えたので、また着せてしまった。着せてみると、やはりふわりは嫌がることなく、首回りを舐めることもない。それに、毛玉が再発する様子もなさそうだし・・・。
 ま、これはこれでかわいくて、見ているだけでも疲れが吹き飛ぶので、もうしばらくはこのまま着せておくのもありかな、と・・・




 はい。飼い主バカ、ですね(笑)