風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

お疲れ様です

 先週末の営業日、このところ疲れがひどくたまっているらしく、金曜日の営業が終わって夕食を食べ、眠くなって茶の間でうたた寝をして(ここまではいつも通り)、

 はっ!

と目が覚めたら、1時を過ぎていた。1時というのは、午前1時。真夜中の出来事である。
 確か、ちょっと1時間くらい寝よう・・・と目覚まし時計を11時にかけたのだが、それが鳴って目を覚まし、ベルを止めた記憶もあることはあるのだが、止めたあと意識が覚醒するまもなく再び眠りに落ちてしまったようなのだ。
 ということは、うたた寝を3時間もしてしまったということだ。

 えっ?ええ〜〜〜???
 1時!??????
 うそ〜〜〜〜〜〜!!!!!

この状況をよくかみしめてみる。
 
 そうだ!
 あんこを作らないといけないんだった!

ちょっと寝てからあんこを作ろうと、そのままになっていることを思い出した。抹茶あんを作るために白いんげんを戻すところまではしていたので、パン生地の仕込の前にとにかくあんこは作らねばなるまい。それ以前に、夕食後の片付けもしていないので、それもしなければ。お風呂も沸かしておかないとだ。ってか、これから仕込むべきパン生地の量もまだ決めていない。

 その前に トイレ!

とりあえず立ち上がってトイレに行き、戻ってきてから再度時計を確かめたら、1時というよりもうすぐ1時半ではないか!
 とにかくパン生地の量をノートに書きつけ、お風呂を沸かして片づけとあんこ作りを終わらせ、ようやくパン生地の仕込にかかったのは、午前3時だった。

 ああ〜
 これで 間に合うのかよ!?

とにもかくにも、やるしかない。
 まだ眠気が抜けないまま途中でうっかり寝てしまったりしながら生地を5種類こね、翌日の仕込もあるので酵母のお世話もして、ふらふらになって仕込の一通りが終わったのが、朝の6時半を回り、7時近かった。

 ああ〜
 発酵は間に合うのか?

最終の後片付けをしてお風呂に入ったら7時40分くらいになり、髪を乾かしたりしていたらもう、布団に寝る時間などなかった。ぶっちゃけ、昨日もそんな調子で布団に寝る時間がなくなってしまったので、2日連続で布団に寝ていない。言ってみれば、2日連続徹夜である。
 で、工房に戻って、なんとか発酵が間に合った生地を保温箱から取り出す。
 そうして、最初に焼くハード系パンの分割成形、焼成を進めて午前11時半となり、店内に明かりをともして土曜日の営業が始まる。それをしながら、バターロールや菓子パンの分割成形、その合間に接客と道具類の片付けもこなして、とりあえず1時半を過ぎた頃にパンを焼き終え、ようやくお昼ごパンになって、イスに座った。

 はぁ。。。
 ようやく 座れた・・・

 今日はお客さまが少なくてパンが大量に残りそうだったのだが、今日残った分は明日スターネットに持っていけることになっていたので、ごパンを食べ終わったら袋詰めと道具の片づけの第2弾をして、すると閉店時刻の5時近くになっていつも来てくれるお客さまが2組来てくださって長話となり、さらに、地創塾仲間の亀井ちゃんが陶器市の帰りに寄ってくれたので、お客さまが引けたあとに近況報告やらなんやらを庭のベンチでのんびりと話しこみ(亀井ちゃんは6月に群馬の自宅の庭先で菓子店を開店予定)、あっという間に夕方の6時が過ぎた。
 亀井ちゃんが帰途についた後、大方片づけを終わらせると、夜の7時となった。もうその時点でほとんど1日中立ちっぱなしのため、足はパンパンにむくんで痛いし、疲労困憊度が半端ない。とはいえ、今夜もう一度仕込をしないといけないので、片づけは終わらせなければ。
 そうして道具をきれいに片づけて自宅に戻ると、またもや夕食の時間となる。
 ご飯を食べ終わったら昨日以上に疲れて、またもやうたた寝をする。
 そして、

 はっ!

と起きたら、何と今度は、1時半だった。1時半というのは月曜日の午前1時半。真夜中の出来事である。

 うわ〜!また1時過ぎちゃった!
 たいへんだー!

月曜日とは言え、本日はスターネットに納品するパンを焼く予定があるので、今日も仕込があるのである。しかも、ゴールデンウィークの3連休を控えた陶器市真っ最中の納品となるため、通常の納品の3〜4倍の数を焼くので、食パンなどは2回に分けないとこねられない。とはいえ、自分の店を開けるわけではなく、とりあえずスターネットが開いているうちに納品に行ければいいので、その点は少し気が楽だ。
 そんなこともあり、足がパンパンでつらいこともあったので、とりあえず1回お風呂に入ることにした。
 と、そこで気がついた。

 あっ!
 色々米を 戻していない!!!

スターネットオリジナルの「色々米の朝ごパン」に入れるための色々米を、浸水させて茹でなければならないのをすっかり忘れていた。お風呂に入る前にお湯につけておいたら、気温が温かくなってきているので何とか間に合うかも。
 とにかく、なんとかしないことにはパン生地を仕込めないので、必要量を量ってお湯につけた。そして自分は、すぐにお風呂へ。
 汗を流して熱い湯船にゆっくり浸かって足を揉んだら、ずいぶんと楽になり、落ち着いた。

 ああ〜
 やっぱり お風呂はいいわ〜

 いい具合に体と気持ちがリセットできて、色々米をパンに入れるように茹でて、仕込み量を再確認して、3時から生地の仕込み開始。ちなみに3時というのは、5月2日の午前3時。この時点でもまだ真夜中である。
 スターネット用の生地は4種類あり、それにプラス季節のパン用のバターロール生地と、今日は食パンを2回に分けてこねるので、結果6回こね機を回して、仕込が終わったのは、7時半を回った頃だった。7時半というのは、朝の7時半のことである。言わずもがな、すっかり夜は明けて、あきらかに一日の活動開始時刻である。
 仕事が終わったのと同時に、仕事が開始になるというパン屋の絶妙なこの時間帯。片づけを終え、月曜日は燃えるごみの日なので、そのままゴミをまとめて回収場所に持っていったりしていたら、8時になった。
 いつも、朝の8時半には仕事を始めているので、どうしたものかと考えたが、

 う〜ん どうしよう・・・
 どっちみち 発酵が進んでないしな〜
 お風呂に入って 
 9時まで ちょっと寝よう

ということでお風呂に入り、9時までの間30分ほど眠った。3日目にしてようやく布団で寝ることができた。この30分間は、至福のひと時である。
 そして目覚ましが鳴り、ちゃんと目を覚まして、30分で起きる。
 ちなみに、何か月前までは、30分しか寝られないのに布団に入ったら起きられないに違いないと、布団に入っては眠らなかったのだけれど、今では30分でも布団に入って寝たほうが疲れがとれるので、寝ることにしている。やってみたところ、今のところ

 うわ〜!
 寝過ぎたー!!!

という事態になったことはないので、私は深い眠りの底から30分で戻って来られる体質(?)を身につけたらしい。。。

 で。
 今日はスターネット納品用のオリジナルのパンを4種類と季節のパンで抹茶かのこを焼いたわけだが、数があったため時間がかかり、準備が整ったのが5時になった。3連休前に郵便局にも行っておきたかったのだが、それをしていると益子のスターネットに着く時刻が閉店時刻の6時過ぎてしまいそうだったので電話を入れてみたら、6時過ぎでも大丈夫ということだったので、用事を済ませてから出発。スターネットに、6時20分頃着いた。
 薄暗くなってきたそんな時刻にもかかわらず、スターネット店内にはまだお客さまがいらして、買い物を楽しんでいた。その間をお邪魔して、パンを納品。聞くところによると、木曜日に納品したパンは、陶器市初日の29日の金曜日にほぼ完売になってしまったそうな。スタッフの方々も、ひっきりなしのお客さまにお疲れの様子。恐るべし、陶器市。
 それはともかく、来たついでにちょっと店内を見てみたら、山崎農園のさつまいもがあったので、「紅はるか」を購入。紅はるかは蒸すといい具合にしっとりとして、パンに入れるペーストにぴったりなのだ。
 それから、スタッフのご厚意にあずかり、オレンジジュースをいただいて、帰途につく。
 真岡の自宅に戻ったのは、7時をちょっと過ぎていた。
 鍵を開け、部屋に入って明かりをつけると、

 あれ?

工房に出るためのガラス戸の前に、小さな段ボール箱が・・・。中には、丸いパンがたくさん入っている。

 あれ?
 これって・・・

箱を手に取って中を見てみると、そのパンはまさしく、スターネットに納品するはずの地粉の丸パンと抹茶かのこだった。

 うわっ
 マジかよ。。。

納品の箱がなんとなく足りていないような気がしたのだが、これだったのか・・・。

 ああ〜 ショック・・・

明日の朝は思いっきり寝ているつもりだったのに・・・。落胆は大きかった。
 しかし、落ち込んでいる場合ではない。とりあえずスターネットに電話しておこうと、ケータイを取る。

 あおいベーカリーです
 お疲れ様です
 先程はありがとうございました
 今 家に戻ったんですが
 丸パンと抹茶かのこを持って行くのを忘れたみたいで・・・
 すみません
 明日 お持ちしますので
 よろしくお願いします

持って行くからには、ラベルを貼ってもらう必要があるので、開店の30分前には届けたい。ということは、10時半にスターネットに持って行くとして、道が混んでいることも想定して、10時には家を出なければだろう。ということは、9時には起床だな。
 あ〜あ。明日は、朝から気を抜ける休日のはずだったのに。
 とりあえず、気持ちはまだ大丈夫だが、身体はバキバキである。
 はい。私は、もう、十分お疲れ様ですよ。