風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

恐竜の卵 on the tree

 今日はようやくの休日のはずなのだが、そういうわけ(5月2日を参照)で再び益子のスターネットに納品に行く羽目になり、9時に起きた。
 急いで朝ごパンを食べて、10時に家を出て、スターネットに昨日届けそびれたパンを納品。
 わざわざ益子に行ったのだから陶器市をのんびり見てまわりたいところだったけれど、雑用がてんこ盛りになっているので、とりあえずとん太ファミリーに行ってベーコンやソーセージ、それに賞味期限間近で50%offになっていたペッパーハムを買い、ついでに井頭公園の直売所に寄って野菜も買って、家に戻る。
 で、お昼ごパンを食べて、一息つく。
 午前中に益子に行かなければならない用事があったおかげで、今日は早い時刻に活動開始となって、なんていうか一日の時間が潤沢である。さて、午後は何をしようか。

 雑用はあれこれあるのだが、庭に出てみたところ、ぶどうのツルが急に伸び始めていることに気がついた。
 1週間ほど前に、ぶどう棚作りを手伝ってもらう予定の地創塾仲間のOさんが来てくれてざっくりと打ち合わせをしたところだったので、とりあえず絡まりあっているネコヤナギとぶどうの木を整理するべく、剪定することにした。
 脚立と大きな剪定ばさみを持ってきて、ネコヤナギの伸びすぎた枝を切って、絡んだぶどうを解きほぐすと、いい具合にすっきりした。それに気をよくして、ついでにすぐそばにあるカエデの剪定もすることに。
 春の気温が上がり始めるこの時期、カエデは新芽をすごい勢いで伸ばすのだ。それも、伸びたい放題の方向に。去年の今頃、やはり地創塾仲間のIさんから、剪定のポイントを教えてもらったので、それを参考に上に伸びようとする枝を摘芯して横に張る枝を残すように思いきって切ってみると、あら〜こちらもすっきりといい感じになった。(気がする)
 さらに気がよくなり、通路わきにある金木犀も剪定することに。
 大木になっている金木犀、通路をふさぐように枝が伸びるので、手の届く範囲で毎年剪定はしていたものの、大々的な剪定は3年くらいしていないためわさわわと枝が込み合って、目に見えて風の通りが悪くなっているのが気になっていたのだ。早いところ枝を梳いてあげないと、アブラムシがついてしまいそうだ。
 それで、ネコヤナギとカエデを剪定するのに取り出したアルミの脚立を持って、金木犀のそばに移動。とりあえず、私の背が届くところから切り落とそうと足場を見下ろしたら、なんと、紫色のかわいい花が!




タツナミソウだ。気品のある紫色の花が、ステキだ。踏みつけないように気をつけつつ、剪定を開始。
 背の届く枝を切り終えたら、脚立に乗って少し高いところの枝も切った。そうするうちに枝が空いてきて、木の内側が見えてきた。すると、ふと視線がいった先にものすごいものがあることに気がついた。




 うわっ なんだ〜!!!
 恐ぇ〜!!!!!

目に飛び込んできたものは、なんと、巨大なスズメバチの巣であった。





しかし、ブンブンという羽音は聞こえず、よく見ると巣の上の方に大きな穴が開いていて、すでに巣はもぬけの殻となっている様子。

 ああ〜
 びっくりした・・・

一瞬心臓が止まって脚立から落ちそうなくらい驚いたが、さすがに巣が生きていたら近くにスズメバチが飛んでいて羽音もスゴイだろう。この巣ができたのは去年だろうか?それとも、一昨年?誰一人としてこれに気がつかなかったとは・・・。
 知らぬが仏とはこのことだ。とにもかくにも、スズメバチに刺された人がでなくてよかった。

 蛇足だが、母が生きていた頃、物置のところにスズメバチが巣を作り始めたらしいのだけれど、しばらく様子を見ていたところ、めちゃくちゃな色合いといびつな形になってきて、ちっともきれいな巣にならなかったらしい。
 その時の母曰く、

 ハチにも 器用なハチと不器用なのがいるんだね〜
 よく見るスズメバチの巣って きれいな模様なのに
 うちにいたハチは ちっともきれいじゃないんだもの
 きれいだったら取っておこうと思ったんだけど
 全然 きれいじゃないから
スズメバチの駆除業者に)取りに来てもらった

なんとも母らしい価値観である。
 その価値観に照らし合わせてみるに、今回金木犀に作られた巣は、巨大な卵型にきれいなウロコ模様ができていて、それがほんの少しの接点だけで枝からぶら下がっており、うわ〜恐竜の卵が木の枝についている!というような、実に見事な作品となっている。
 もしも、すぐ隣り合ってスズメバチの巣が作られる、ということがないのなら(そういう写真とかを見たことがないような・・・)このままつけておけば、新たにスズメバチがここに巣をかけるということが避けられるだろうか?でも、中身がないなら、ダメかな??
 ま、とりあえずはこのまま作品を飾って(?)おこうと思うので、気になる皆さま方は、通路わきにある金木犀の木の裏側に回って上方を見上げてみてくださいね。思わず、

 うわ〜っ!

と声を上げたくなるような光景が見られます(笑)

 そうそう、金木犀の剪定は、自分のできる限りの高さまで枝を切り、さらに(私の)調子が出てきて、垣根になっているドウダンツツジもこの時期すごい勢いで枝が伸びるので、こちらも思い切って枝を短く整えた。
 枝切りが一通り終わったところで一息つき、その後、落とした枝をまとめて庭の隅に片付けるところまでやって、今日はなんだか達成感が高いぞ!っと気分がよくなり、本日は思いがけず自分を褒めたいくらいの休日になりましたとさ(自己満足)