久しぶりに、井頭公園内にある直売所に野菜を買いに行った。
行ったついでに、
もう 葉が散り始めてしまったかなぁ
と思いつつ、イチョウ並木を見に行ったら、やっぱり、イチョウはだいぶ散ってしまっていた。
それで、
冬薔薇も もう 終わる頃だよなぁ
と思いつつ、バラ園に行った。
やはりバラももう、ほとんど枯れていたけれど、それでもところどころに健気に咲いている花の色が残っていた。
冬薔薇。と書いて、「ふゆそうび」と読む。
俳句でいうところの、冬の季語になっている。
10代の終り頃だったか、その言葉を知り、音読みする音の響きに惹かれた。
そして、実際に10月頃に咲くバラの花を見て、春の華やかさとはまた別の、秋のバラの優美さを知る。
特に11月にもなると寒さで花は小さく、夜露で花びらにシミができていたり、どこか痛々しくも見えるのだが、その一方で、バラの持つ秘かなたくましさに憧れるのだ。
人気(ひとけ)のなくなった、晩秋のバラ園。
夜の雨が上がって、朝の光に空気が浄化されていく。
清々しい気を吸い込みながら、思う。
今年もまた
この時期のバラに出会えてよかった