風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

魔の時間帯・・・?

 11月に、紅玉やみかんで新しく起こし始めたパンの元種が、5回連続くらいで失敗した。
 最初はうまくいったと思われたのだが、かけ継ぎ(小麦粉と水を足して、発酵を繰り返していく作業)をしているうちになぜか違う菌の方が勢力を伸ばしてしまったようになり(推測)、うまく元種になってくれずに終わってしまうのだ。
 これまで使っていた元種は9月に作っているので、そろそろお役御免となってくるのではと思われるのだが、今のところ発酵力が衰えることなくパンを作ってくれている。
 が、それも、ある日突然老衰→他界となることがあり、私の中では、元種は常に新しく更新していくのがよい、という結論に至っているため、元種が作れないという事態に直面すると、私自身が精神不安定になってくる。
 いかん!このまま新しい元種が作れなかったら、年末のクグロフも作れなくなるかも・・・という不安と戦いつつ、酵母起こしを繰り返す。
 11月の一時期、暖かい日が続いたので、この微妙な暖かさのせいで魔の時間帯になっているのでは?とも思い、使う容器を冷やしてから種起しをしてもみたけれど、結局のところ原因がわからないまま、手を変えパターンを変えて試した末に、りんごとみかんの発酵液にレーズンをミックスして再発酵させたら、ものすごい勢いの発酵液になった。
 それをスターターとして作り始めた元種に、さらに保険の意味をかけてライ麦で起こした発酵種もプラスしてかけ継ぎをしたものがようやく元種として育ってきたようだ。一度、バンズの生地を仕込んで作ってみたところ、おいしいパンになったので、たぶん大丈夫だと思う。
 たぶん、大丈夫じゃないかな?
 大丈夫であってくれ~!!

 とりあえず、昨日の時点でこの元種を増やすところまでになってはいるのだが、まだ完全に安心しきれない状況に、私は若干精神不安定のまま・・・。
 あとはもう、神頼みしかない?