風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

年末の怒涛週間終了~

 昨日で、怒涛の(?)年末営業が終わった。
 毎年、木曜日にクグロフをまとめて焼いているので、そこでつまづくと後の3日間で疲労困憊を背負ったままの営業となるのだが、今年は何とか「疲労」程度を背負うくらいで乗り切ることができた。
 ちなみに去年は、計算を間違えてクグロフ生地を仕込み過ぎてしまい、木曜日の夜10時までかかって焼き上げたため、その日は夕食も取れず、さらに引き続き金曜日の仕込を午前2時くらいから始めるという地獄の始まりとなったので、その教訓を元に今年は仕込み量を間違えないようにと念を入れて計算したのだが、仕込を始めた直前に、

 やっぱり 間違っている!

と、今年も計算を間違えていることに気づいて、一気に腰が砕けた…
 何日か前から事前に計算してノートに分量を書いている時点から、

 なんか この数字だと少なくないか?

と思っていたのだが、幾度となく計算して、

 いや これで 間違いないよな
 間違っていない・・・はず・・・だけど・・・
 ???

と、幾ばくかの疑念を残しつつ、これで間違いないはず、と木曜日の午前2時ごろに小麦粉の計量を始めたものの、何となく疑念が晴れないまま考えていたところ、やっぱり間違っている!と気づいてしまい、一瞬にして動揺が走った。

 やっぱり 少ない!
 え~ マジかよ…
 計算し直す?
 どうすりゃいいの??
 いやいや
 ここで動揺に飲み込まれてはいけない!

と気持ちを鎮めつつ、とは言え、その時にはすでに副材料をあらかじめ量って準備していたので、仕込み量を変更するとまたもや頭が混乱して計算を間違えるし、仕込までに時間がかかって間に合わなくなることが大いに予想されたため、いったん決めておいた分量を仕込み、その後にあらためて追加で仕込むことにした。
 冷静に考えると、2回に分けて仕込→焼成を行った方が、手持ちの型の数とオーブンで焼ける量を考えても理に適っている。
 だいたい、水曜日の夕方にクグロフ生地を仕込んで室温で長時間発酵すれば余裕でかませるだろうと思っていたのに、水曜日の夕方に仕込みをするということができないまま、夜中の12時までには仕込を開始しようと思っていたのにうたた寝してしまい、はっと起きたら木曜日の午前1時、みたいなことになっていたので、それでなくても時間に追われている感→プレッシャーがあったのだ。
 それでも、いつもはスターネットに納品するために益子まで配達にいくべきところを、スタッフの方のご厚意により金曜日に取りに来ていただけることになっていたので、木曜日は時間制限なしでパン作りができる。(というココロのすきまが、間違いを呼ぶのである!)
 で、なんやかんやで結局また今年も怒涛のクグロフを焼く1日となり、それでも午後8時にはクグロフとスターネット納品用の菓子パンを焼き上げ、最後に焼いたクグロフ以外の袋詰めと片付けまで終わらせることができて、そのあとちゃちゃっと夕食を作って食べることもできたので、とりあえずは1日目で死なずに済んだ。
 あ~、それでも、

 そう言えば 去年
 クグロフの袋に張るシールを作ったよな~

と思い出し、金曜日の仕込みを始める前にシールもプリントアウトして、残っていたクグロフの袋詰めとシール張りと・・・ということもしてから金曜日の仕込をしているので、考えてみればかなりの・・・というより、尋常ではない仕事量を一人でこなしている。
 この4日間で布団に寝られたのは確か、金曜日の朝の10分くらいじゃなかったっけ?
 思い返してもぱつぱつの4日間のあとの月曜日にこうしてブログを書いている自分がいる、ということが我ながらウソのようだ。昨夜は夕食後に死んだようにこたつで寝てしまい、午前3時ごろにはっと目が覚め、目が覚めてからお風呂を沸かして、沸かしている間に「下町ロケット」の見逃し配信を見てそれからお風呂に入り、布団に寝たのは5時半だった。
 今朝は燃えるごみを出したかったので8時半に目覚ましをかけて起き、起きたからにはゴミを出した後にまた寝てしまうのがもったいないのでそのまま洗濯機を回しながら朝ごパンを食べて活動を開始して今に至る。(もはやサイボーグ化しているとしか思えない)

 そんなことはともかく、だいたい今年は、11月に新しく起こし直した酵母が今一つうまくいかないまま、様子を見つつ、ようやく使っても大丈夫という確認が取れたものを先週(クグロフを焼く直前)から増やし始めるという事態に陥っていたので、そこも綱渡りのままだったのだけれど、その点もなんとかやりくりしてぎりぎり間に合ったので、よかった。おかげで、金曜日から昨日日曜日までの通常のパンも、何とか無事に焼くことができた。
 ちなみに今年のクグロフは、3つを残しただけで、ほぼ完売となった。(自分が食べる分が残ってほしかったので、ちょうどよかった!)
 毎年のことながら、片付けられたクグロフの型を見ると、ほっとする。


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 去年までの間に買いに来てくれたことのあるお客さまが今年も買いに来てくれたり、買いに来てくれた時に「(去年の)クグロフ、とてもおいしかったです!」と言ってくださると、パン屋冥利に尽きる。(疲れも吹き飛びます!)

 怒涛の4日間の期間中、これでもかという念押しをしたくて、りんご+みかん+レーズンをミックスして冷蔵庫に入れていたら、冷蔵庫の低温の中でも強力発酵していた発酵液であらためてパンの元種を起こしてみたところ、素直にすんなりと育ってくれた。
 来年もこの元種で、パンを作れそうだ。(これで私の精神不安定も解消~!)
 おかげで、今年の営業も無事に終えることができた。
 
 今年お越し頂いた皆さま、誠にありがとうございました。
 来年も、よろしくお願いいたします。
 そして、今年行きそびれたけれど、気になっているんだよな~と思っている 仮お客さま(?)、来年こそはお待ちしています!