風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

オレンジの季節

 今年も、バレンシアオレンジの季節が来た。


 和歌山県産のバレンシアオレンジ。届いたのは先週の日曜日なのだけれど、作り始めたのが水曜日になってしまい、さらに営業日に重なってしまったがために5日がかりでオレンジピールを作った。



 ちなみにバレンシアオレンジは、花が実になったあと、熟するまでに15〜16か月(1年以上ということですね)かかるのだそう。なので、今年花が咲いて実になり始めたものと、熟すのを待っている去年の実が一緒の木についている、という不思議な光景があるらしいのだ。
 その間、農家の方たちは、病気や虫や天候を気にしながら、大切に実を育ててくれているのだなぁと考えると、そのご苦労に頭が下がる。
 低農薬で作られた国産のバレンシアオレンジは、低温による回青現象で緑がかった色になったり、傷痕などがあったりして見た目はきれいではないものもあるけれど、防かび剤の使用もなく、安心して食べられる。それに何より、新鮮でジューシー。
 届いた実は、ピールを作るために一気に皮を剥いてしまうので、実の方は手絞りジュースにしてガラスのボトルに入れて冷蔵庫で保存するのだけれど、この生のオレンジジュースが

 ん〜〜〜!
 うまいっ!

のだ。
 春先のブラッドオレンジのサングリアも最高においしかったけれど、バレンシアオレンジの手絞りジュースも最高においしい。これは、オレンジピールを作る手間と引き換えにいただける、甘露ですな。

 さて、オレンジピールの方は只今、乾燥させるべく、最後の仕上げ中。
 ということで、今年もまた、オレンジピール入りのパンが作れます。
 感謝!