風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

あおいベーカリー由来書

 田舎に住んでいると、おいしいパン屋というのが近所にない。…ことが多い。
 私が住んでいる近所にも、例外にもれず、おいしいパン屋はない。
 なので、ず〜っと、自分でおいしいパンが焼けるようになりたいと思っていた。でも今まで3回、イーストを使ってパン作りをしてみたが、いまひとつおいしいと思えるパンが焼けたことがなく、自分にはパン作りの才能がないんだ…とあきらめていた。
 しか〜し!やっぱりおいしいパンが食べたい!どうしても食べたい!!! こうなったらもう一度、パン作りに挑戦だ!
 と思い立ったのが2007年の7月。
 ということで、最初は白神こだま酵母で再挑戦しようと思っていた。やっぱ、天然酵母でしょ。
 でも、待てよ。天然酵母だったら、自分で起こすこともできるんだよなぁ〜と、酵母の起こし方を調べてみたところ、一般的にはレーズン(干しぶどうですね)で酵母を起こすことが多いのだが、生のぶどうでも起こせると書いてあるではないですか。
 おいしいブルーベリージャムが作りたくて、畑を借りて200本ほど育てているあおいベーカリーですが、その畑の片隅に、何気にぶどう(山ぶどう系の栽培種)も植えていたんです。そのぶどうに今年、なんと実が付く気配あり!というのを、草刈り時に確認済み。
 でもぶどうはまだ未熟な状態で、熟してくるには1ヶ月くらいかかりそう。それまで待てな〜い!やりたくなったら即実行!のワタクシ、他に代わりになるものはないか?と思い巡らし、気づいたのです。



 ブルーベリー!!!



 その時、ブルーベリーはまさに収穫時。しかも、実の表面にきれいなブルーム(粉を吹いたように白くなっている、アレです)がいっぱいついてた!あそこにはきっと、たくさん酵母がいるはず!
 と、早速実験開始。
 消毒した瓶に、潰したブルーベリーと水を仕込んで待つこと1日。
2日…。なんとなく泡が立ってきて…5日後にはみごとに酵母液が採れました。わーい!
 それを小麦粉と混ぜてパンの元種を起こし、期待と不安を胸にパン
を作ってみたところ…きゃー!できちゃったよ!パン!!!
 まさに自家培養の天然酵母のパンですよ!畑@三島町直送の、ブルーベリー酵母!! 大感動〜 !!
  かわいいブルーベリー酵母くんには、名前をつけてあげました。



  あおいちゃん!



  で、この感動をみんなにも…と、ワタクシあおいベーカリーは、いきなりパン屋開店を決意しました。
  その前から、時々焼いては役場に持っていって食べてもらっていたおやつケーキを、「おいしい!ケーキ屋さんやればいいのに」とほめられ且つおだてられ、だんだんその気になっていたワタクシ、ようやくそこにパンもラインナップできそうになったので、本気になりました。
  開店目標は2年半後と、まだまだ先ですが、やります!きっと!