悲しいことに、一昨日仕込んだぶどう酵母が、今朝の時点ですでにカビてしまっていた・・・。
残暑厳しいこの時期、酵母対雑菌の戦いは熾烈なのである。私の経験によりますと、6月後半から9月前半は、自家製酵母にとっては魔の時間帯。
しかし、パン屋を始めた以上そんなことも言っていられないので、今日は再度我が家の貴重なぶどうを一房(緑色だったけれど)切り取り、瓶に仕込んだ。前回とは少し違うやり方で。
さらに、もう一つ、梨でも仕込んでみた。
ちなみにこの梨、地元の直売所で、小ぶりなものが7個入りで300円だった。何とお安いのでしょう〜。
仕込んだら、あとはもう神頼み。
今年のお正月、パン屋開店の前に、大前神社でお祓いをしてもらったのだが、その時に新春限定の身守をいただいた。この身守、半年を過ぎた夏越の祭のころに、新しいものと無料で交換していただけるとのことだったので、ありがたく替えてもらいにいってきた。
実は先週末の土曜日、今年の3月まで大前神社で巫女さんをやっていた、という女性の方がお客さまでいらっしゃった。新年早々にパン屋開店前の祈祷をしてもらったことで、宮司さんと巫女さんたちと、
今度 パン屋さんができたらしいよ
ナビで見れば すぐにわかるけれど
みんな 市内に住んでいるのだから
あのあたりにある という情報だけで
探しに行ってみたいよね
と、話していたそうなのだ。
それで、宮司さんを始め、巫女さんの何人かがうちの近くまで来たらしいのだが、なかなか見つけられなかったり、見つけても開店日ではなかったりして、実際にパンを買いに来られた方がいなかったところ、その元・巫女さんがようやく店を探し当て、開店日を狙ってパンを買いに来られた、ということだった。元・巫女さん、帰り際に証拠写真まで撮っていったのだが、身守を交換してもらいながらその話を宮司さんにしたら、
写メールが 来ました
と仰っていた(笑)
ようやく神様に見つけてもらえたおかげか、その翌日の日曜日には、なんと3時半にパンが完売になった。ま、このところの来客状況に合わせて、焼いたパンの数は少なかったのだが、それでも完売になったことなど数回しかないので、すごく嬉しかった。
まだしばらくは残暑が続きそうな気配がしているけれど、光の加減は秋らしくなってきましたね。
涼しくなったら、パンが食べたくなってきませんか?(期待
なにはともあれ、おいしいパンが作れるように、酵母くん、お願いしますよ〜!