風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

発酵もの

 新年に向けて、クリスマスの日に、りんごレーズン酵母とブルーベリー酵母で、新しい元種を仕込んだ。
 今日は、かけ継ぎの3回目。ここまでの間、無事、順調に生育している。(はず・・・)



 ちなみにブルーベリーの酵母液は、かれこれ4か月くらい前のもの。発酵させた当時の8〜9月にはさっぱりうまくいかなかったのに、今頃になってうまくパンの元種を作れるようになった。毎年そういう現象が起こったりするので、気温が微生物界の勢力争いに微妙な影響を与えていると思われる。



 ま、この写真を見て、なにがどうとわかる人は少ないと思いますが・・・。あおいベーカリーのパンは、こうして育てられた酵母を使って作られています、ということで。


 さて、そして今日は、米麹と大豆を買ってきた。この近辺にも雪の予報が出ている明日は、家にこもって味噌を仕込もうと思ったのだ。
 数日前にも、スターネットの和子さんにいただいた大豆で少しだけ味噌を仕込んでみたのだが、それだけでは少なすぎるので、明日は1kgの大豆を仕込む予定。



 会津に住んでいた時に、地元のおばさまたちに味噌作りを教えてもらって以来、手作り味噌のおいしさに市販の味噌を買う気がしなくなり、以来毎年味噌を仕込むようになって、早6年目くらいになる。実家に引越してきてから一人で味噌を仕込むようになってからも、今回が3回目だ。なにせ、それまではあまり食べたいとは思わなかった味噌汁をよく作るようになったのだから、これも手作り味噌のなせる技なのだろう。
 冬に仕込んだ味噌は、1年寝かせてからようやく食べられるようになる。実際には、土用が過ぎたら食べられる、と会津のおばちゃんたちに教えてもらったが、それでも1年くらいは寝かせないと「豆臭い」とも言っていた。豆と麹と塩がなじみきれず、大豆の味がまだ強い、というような意味だと思う。
 とにかく、味噌がなくなりそうだからと仕込んでも、食べられるのは1年後。今を逃して仕込み損ねたら、味噌がなーい!ということになりかねない。
 パンは、明日も自分は生きていくよ、という意思表示だとしたら、味噌は、1年後も自分は生きているよ、という自己表現?なのかもね。