月曜日の朝、雨上がりの庭で見つけたレースのコースター・・・のような、地蜘蛛の巣。
雨粒で光った小さなクモの巣が、庭の草の上にいくつもあるのを初めて見た。
地面に こんなにクモの巣が張ってあったのか・・・
本当に、まるで草の上に置かれた小さなレースのコースターのようなのだ。
と思いきや、今朝も雨上がりだったにもかかわらず、レース模様はどこへやら?一つも見当たらない。
一夜限りの野営だったのか?
見られたのは、たまたまの偶然だったのか?
庭に張られたあのたくさんの蜘蛛の巣は、いったいどこへいってしまったのだろう?
子供の頃、家の周りはまだ笹藪で、近くには田んぼやススキ野原や雑木林があちこちに残っていた。
街灯のない未舗装の道も多く、月の出ていない夜道は真っ暗になった。
なので、ちょっとした境界線の向こう側は、未知の世界・・・とまではいかなくても、子供にとっては大人から話を聞いただけの、「知らない」町だった。
今や、道路はアスファルト舗装され、ススキ野原にはマンションや分譲住宅が建ち並び、田んぼだった場所にはショッピングセンターや郵便局が当たり前のようにあって、いまや私たちの生活圏内に未知の場所や明かりが灯されていない場所などないように思えるけれど、案外足元にはまだ、謎を残したままの小さな世界がたくさんあるのかもしれない。
そういえば、EMを入れたハスを植えた火鉢池に、いったんはきれいに水が澄んだ後アオコがまたもや勢力を取り戻して復活してしまい、すぐにはEMが勝てそうもない様子だったので、仕方なく一度水を捨てて土だけにしていたのだけれど、その後の雨がいくらか貯まって、またもアオコが発生しそうになっていた。
気になったものの、そのままにしてしまい、そう言えば火鉢池はどうなったかな?と、雨が続いたあとの昨日、久しぶりに様子を見てびっくり!なんと、池と呼べるくらいに貯まった水が、まるで美しい湧水のように透明になっているではありませんか!!
どういう経緯かわからないけれど、とにかく一度水を捨てたのは正解だったらしい。そして、たぶん、土の中で生きながらえたEMの仲間たちが、水が貯まっていない環境の中でも増え続け、雨水が貯まったあとにアオコよりも先に繁殖して圧倒したのだろう(あくまで想像)。
いつもは目には見えていない世界が、あるきっかけを経て感知された時、その謎を知る旅に出る。この家に住んでいると、ある日突然、そんな扉が開くことがある。