風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

アイスコーヒーを美味しくするガムシロップ

 今度の月曜日は、益子のヒジノワでcafe あをあおを開店するので、その日のためにアイスコーヒーを仕込んだのだけれど、アイスコーヒーにつきものなのが、ガムシロップ。
 とはいえ、市販のガムシロップを買っても余らせそうだし、それ以前に材料が何なのかが怪しい気がして、それなら自分で作った方がいい!ということで、早速作ってみた。
 その前に、ガムシロップとはそもそも何ぞや?と、基本的な疑問を持つ人もいるかもしれないので言っておくと、一言でいってしまえば、濃い砂糖水。冷たい飲み物に砂糖をそのまま入れても溶けにくいので、液状にして溶けやすい状態にしている、ということなのである。
 なので、材料は、砂糖と水。そうです。わざわざ市販のガムシロップを買わなくても、家にあるもので作れるのです。
 
 いちおうレシピを検索してみたところ、砂糖と水の割合は、1対1。
 バリスタ自慢のレシピとやらには、100gの砂糖を100ccの水に溶かしたものを130ccになるまで煮詰めるとあり、さらに使う砂糖は中ザラ糖がいいとあったのだが、それを家にあるオーガニックシュガーと種子島の洗双糖(粗製糖)にして、煮詰め方も特に容量を測ったりせずに適当に煮詰めて作ってみた。(たぶん、130ccまでは煮詰めていない)
 ちなみにアイスコーヒーは、以前「レシピ・のようなもの」に書いたとおりに作って、今夜漉して完成したのだけれど(→ 手軽に作る水出しアイスコーヒー)、出来上がったものを飲んでみたところ、苦みがちょっと際立っていてやや飲みづらいような気がした。それで、さっそく作ったガムシロップを入れて、どんな味になるか試飲してみたところ、

 うわっ!
 なんだ これは!!
 アイスコーヒーが めちゃくちゃおいしくなった!!!

 思わず目から鱗が落ちた。市販のガムシロップを入れてもただ甘くなるだけなのに、手作りのガムシロップを入れたら、アイスコーヒーが数倍美味しくなったのだ!
 使った洗双糖が、精製していないミネラル分を含んだ砂糖だったからなのだろう。砂糖のうまみも加わって、コーヒーの苦みがいい具合に和らいで、本当に美味しいまろやかなアイスコーヒーになった。
 シロップの色も透明ではなく琥珀色で、これもまたいい風合いなのである。
 というわけで、レシピ・のようなものにメモしておく。
 手作りアイスコーヒーには、手作りのガムシロップを。砂糖は、今回はオーガニックシュガーと半々にしたが、洗双糖(粗製糖)だけでも大丈夫。ぜひ、精製していない粗製糖を探して使ってくださいね。(あおいベーカリーでも売っています!)


アイスコーヒーを数倍美味しくするガムシロップ

 材料
  洗双糖(粗製糖)     50g
  オーガニックシュガー   50g
  水           100g

 作り方
  1.鍋に水と砂糖を入れて、火にかける。
  2.かき混ぜながら、砂糖をよく溶かす。
  3.砂糖液が沸騰してきたら弱めの中火にして、3〜4分煮詰める。
  4.熱湯消毒した瓶に熱いうちに詰めて、フタをせずに冷ます。
  5.完全に冷めたらフタをして、保存する。

・煮詰め加減は、好みで。なんとなくとろみが出たくらいで十分です。(検索によるバリスタによりますと、この分量を130ccになるまで煮詰めるらしい)
・瓶は、メープルシロップなどの空き瓶があると、最適です。
 消毒する際には、いきなり熱湯をたくさん注ぐと瓶が割れる恐れもあるので、漏斗を使って少しずつ熱湯を注いで瓶を温めてお湯を捨て、あらためて熱湯を注いでまたお湯を捨て・・・ということを何度か繰り返して消毒するとよい。シロップを作る直前にやっておき、瓶を温めておくと出来上がったシロップで瓶が割れることも防げる。
・保存は、早めに使い切れる時には常温で。長期保存は冷蔵庫で。
 冷蔵庫に入れた場合には、室温に出した時に瓶の中で結露が起き、それがシロップの表面にたまって水面の濃度が薄まってカビが生えやすくなる。その場合のカビの発生を防ぐために、冷蔵庫に入れる時に瓶を振って、水面の薄くなったシロップを全体と混ぜ合わせるとよい。いずれにしても、早めに使い切ること。(残りそうなときには、煮物などに使ってしまいましょう)