直売所に野菜を買いに行ったら、菜花が出ていた。
先週末の雪は早々と融けて、朝晩の冷え込みはまだ厳しいけれど、昼間の日射しが明るく、ほんのりと春の気配がしている。
菜の花のパスタが食べたいなぁ~
と思い、帰ってから早速、その菜の花としめじと、残っていた蒸し鶏を入れて、ランチにパスタを作った。
昼間だけれど、先週仕込んで出来上がったサングリアも小さなグラスに1杯。
今日は3日間の休日の最後(今日の深夜からパン作りが始まる)なので、夜に飲んでしまうと仕込の時刻に起きるつもりが大幅に寝過ごした、ということになりかねないので、昼間でも許してしまおう。
パスタの味付けはシンプルに、オリーブオイルと塩と黒胡椒、そしてしょう油を少々。
サングリアは、ネーブルオレンジとシナモンが効いて、春風のような爽やかな味になっていた。
開け放ったガラス戸の向こうから、ひんやりした空気が流れ込んでくる。
本当の春の暖かさは、もう少し先にある。
手が冷たいけれど、こたつで足を温めているけれど、それでも光はやっぱり春めいている。
昔、こんな幸せがあったような・・・。
菜の花のパスタとサングリア。
不思議なことに今日は、「懐かしい幸せ」の味がした。