ようやく晴れ間が出たと思うと曇り、蒸し暑くなって梅雨明けもそろそろかなぁと思うとまだ明けそうにない天気になり、今年の夏は今いずこ。
という中、庭の雑草の様相は徐々に夏になっている。
芽が出始めた頃の露草は微妙に笹の葉と似ていて、うっかり取ってしまっているらしく、数年前に、以前群生していた露草が今年は出てこないなぁと思ってそのことに気がついた。
それから、草刈りの時に気をつけながら作業してはいるのだけれど、目を凝らしてもやはり葉が出始めのうちは笹に似ていて、
これは笹だろうか?露草だろうか?
と迷うことが多い。
さらに露草は1年草ということもあり、種を作る元になる草が増えていかないことには群生するほどにはならないのだろう。本体が伸びれば、倒れて地面に着いた節のところから根が出てくるくらいに強い草なのだが、なかなか増えてこなくなってしまった。
そのかわり、ひょんなところから芽を出すこともあって、嬉しくなることもある。
それほどまでに気になるのは、露草は私がいちばん好きな花だから。
子供の頃から露草の透明な青が好きだった。
暑さが苦手なため、毎年夏は憂鬱になりがちなのだが、露草の青を見ることで、これまでこの季節を乗り切れていたような気もする。
今年、気の早い露草が一つ咲いたのを、10日くらい前に見かけたのだけれど、今年のこの天候のせいか、開花は遅れているようだ。
芝生にはネジバナに替わって、ヤブランの紫の花が混じるようになった。
蝉が何匹か鳴きだして、露草が咲く夏ももうすぐ来るのかな?