彼岸花が咲き出した。
毎年、いつの間に!?と、蕾が出てきたことに気づかず、いきなり花が咲いてびっくり!みたいなことになっていたのだが、今年は蕾が出たことに気づいていたのでびっくりはしなかったのだけれど、蕾が出る前に茎が地面から伸びてきたことには気づかなかったので、やっぱりいきなり出てきた感は否めないのだった。
夏の終わりごろから咲いているワレモコウも長いこと咲いていて、彼岸花と隣り合わせで咲いているのを見ていたら、この緋色とえんじ色の組み合せが絶妙にシックでおしゃれな配色であることに感動した。
暑さがまだ続いているからか、露草も未だに咲いている。
草刈りした分、群生しているところが目立つようになって、地面にぽつんぽつんと青い明かりが灯っているようだ。
イヌタデの色合いもまた、絶妙だ。
考えてみれば、人が意図して色を組み合わせる時には、色の合う合わないがあって、その人のセンスが試されるわけだが、自然界にあるもの同士が隣り合わせになって色が合わない、ということになることはない。自然にある色は、どの色と隣り合っても調和するっていうのがすごい。
驚くような色の組み合わせを持った熱帯の鳥とか虫も、「美しい」範囲からはみ出してはいない。
自然と不自然の間には、何があるんだろう?
人には色の記憶が組み込まれていて、それを基準に判断するのか?
人が創りだす色だから、もとが不自然ゆえに組み合わせられないものができるのか?
人間自体が不自然な生き物だから・・・という考え方もあるかな!?
色からいろいろ考えてしまった。