風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

発酵野郎!

 いわゆる野暮用で宇都宮まで出かけたところ、用事はあっという間に終わってしまって、幸運にも行ってみたいと思っていたドーナツ屋さんのすぐ近くだったので、帰りにドーナツカフェに寄ろう!と楽しみにしていたのに、平日の開店時刻が13時に変更になっていて開いておらず、待つにはインターバルが長すぎたのでカフェは諦め、帰り道の道すがら、ふと思い立って久しぶりに”リアル本屋”に立ち寄ってみた。
 パンの本が並んでいる棚を見てみたのだが、興味を引くような本はなかったので、何気なく隣り合わせの本に目をやってみたところ、インパクト全開の気になる本を発見。

 『発酵野郎!』!!(タイトルにも「!」がついています!)

この本のタイトル、最近、新聞広告か何かで見たような気がしなくもない。
 発酵に目がない私は、早速手に取って中を開いてみた。
 目次にある節の見出しを見てみると、野生酵母でビールを造る人のようなのだが、どことなく自分に近いものを感じる。
 発酵、酵母愛から、経営に関わることまで書いてあるところが面白そう。買おうかな・・・と思いつつ、


 ビールの世界じゃなくて
 ワインの世界の発酵野郎の本はないのか?


とふと思い(ワインとパンの発酵が似ているので)探したが、ワインの世界の発酵野郎はいないようだった。

 その代わり・・・というわけでもないが、『シードル ガイド』という本を見つけた。りんご好きの私は、りんご+発酵=シードルも大好きなのだ。
 中を見ると、シードルにおける発酵の話も書いてある。
 それに何より、ページごとのデザインも美しくて、私好み。


 う~ん
 文字だけのそっけない『発酵野郎!』よりも
 『シードル ガイド』の美しさの方が好きなんだけど・・・
 でも 『発酵野郎!』も気になる・・・


 もう一度発酵野郎の目次を見てみると、最初から上手く行ったわけではなく、失敗したときの話まで詳しく書かれているらしいところがやっぱり読んでみたいと思わせた。
 で、

 両方買う!

という決断に至り、2冊とも買ってしまった。


f:id:kaze-aoi:20200114144810j:plain


 奇しくもどちらも「酒」の本だけれど、パン関係の人で発酵野郎!くらいの本を書く人はいないのだろうか?と、思う。
 パンの世界の発酵について書かれた本はいくつか知っているが、発酵に没入したことがあるという情熱を感じるくらいの本を見たことがない。
 実は私自身、これまで自家製酵母(自家培養した自然発酵種)でパンを作ってきた中で、パンと酵母、発酵についての科学的に詳しい読み物を書いてみたい、と思ったことがあるのだが、科学的に正確で詳しいというところがカバーできずに、書けなかった。
 このときほど、農学部に行っていたなら書けたかもしれないのに・・・と、高校~大学時代の進学について後悔したことはない。本当は生物関係の学部に進学したかったのだけれど、数学、物理、化学が苦手で理系の頭ではないと思い、受験する前に諦めてしまったのだ。(あの頃、農学部という手もあるよ、と誰かが教えてくれていたら、受験してみるくらいの可能性があったのに)
 ちなみに、たまに発酵に関する話に興味を持つ人がいて、私がつい詳しい話をし始めると、


 酵母の話をしている時 すごく楽しそうですね(笑)


といわれたことが何度かある。
 確かに、酵母や発酵に関する話になると、夢中になっている自分がいる。
 そういうワタクシ、発酵野郎!@パンの端くれくらいには在籍しているかな?
 ああ、そうそう、最初に酵母を起こしたときに使ったものが、借りていた畑で育てていたブルーベリーだったので、本の題名は『ブルーベリーでパンを焼く』だな、と、それだけは決めていた。が、肝心の本文は最初の1行すら書いていません・・・。