風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

新月

 本日、いちばん最初のお客さまは、なんと、アメリカからやってきた!
 ・・・というのは、私のアメリカ在住の妹。
 今週1週間ほど、里帰りしている。
 前回帰国したのが去年の2月だったので、今回帰ってきたら、実家がパン屋になっていた!ということなのだが、それって、どんな気持ちなんだろう?しかも、そのパン屋でパンを買っているという・・・(ちゃんと代金をもらっている姉っていうのもどうなんだ?(笑)
 ちなみに、残り物のパンやら焼きたてのパンを食べてもらった中で、妹が「これがいちばん好き」と言ったのは、バンズだった。
 小麦粉、全粒粉、酵母、それからほんの少しの砂糖と塩のみで作ったバンズは、いちばんパンらしいパン。シンプルであるがゆえに、ごまかしがきかない。自分の作っているパンの味が、いちばんよくわかるパンと言ってもいい。
 そのバンズがいちばん好き、と妹に言ってもらったことが、とても嬉しかった。



 そういえば先週来たお客さまで、



 うちのバアが
 パンが好きなんですけど
 スーパーなんかで買うパンを食べると
 お腹をこわして 食べられないんですよね
 これなら 食べられるかもしれない・・・



とおっしゃって食パンを買っていった方がいたのだが、今日はその“バアさん”のほうが知り合いの方といらして、




 ここのパンは 食べられた




と、教えてくださった。
 それもまた、嬉しい出来事だった。
 お腹をこわさずに食べられたのは、何の添加物も加えていない、小麦粉を本当に自然の状態で発酵させて作ったパン・・・だからかな?



 さらに今日は、



 こちらは いつできたんですか?
 近所に住んでいるけれど
 初めて ここにパン屋ができたのを知った!



と言って来てくださったお客さまがまた2人。
 なにやらまだ、潜在的な隠れお客さまがいそうな気配がしますねぇ。
 開店から4か月半が経ち、今日はそこから5度目の新月
 チラシもまかず、家の前に出した小さな看板ひとつから始めたパン屋。
 目には見えないけれど、お客さまに繋がる地下茎がかなり広がってきたような気がする、今日この頃。