時々、
ブログを 読みました
と言ってくださるお客さまがいるのだが、昨日今日はお盆ということもあってか、先週書いたガリバー旅行記や散骨についての記事を読んで、
どんな人がやっているのか 気になって
これは行ってみよう と思って・・・
というお客さまがいらっしゃった。
といっても、いきなりそういう話になったわけではなく、もちろん最初はパン屋の検索から見つけて、パンを買いに来てくれたのだ。そのお客さま自身、レーズンなどで酵母を起こし、かなりいろいろとパンを焼いているらしく、パン作りにとても詳しいので驚いたのだが、そのうち、
お盆なので やっていないかと思いました
と言うので、
うちは 両親とも散骨にしているので
あまり お盆は関係ないんですよ
と答えたら、そこから、
実は ブログも読んだのですが
どんな人がやっているのか と思って・・・
と、ブログに書いたガリバー旅行記の「死なない人」の話や死生観、さらに、お客さま自身の実生活でのリアルな話にまでなったのだった。
このブログ自体は、パン屋としての情報発信の役目を果たすのがいちばんの目的なのだが、それ以外にも、私自身文章を書くことが好き、ということもあって書いているところも大きい。なので、ブログの記事に反応して来てくださる方がいたりすると、とても嬉しかったりする。
よもや、初めてお会いしたのにご自分のかなり内側の部分を話してくださったりすると、私のことを信頼して話してくれているのだなぁと、こちらも真摯な気持ちで向き合うことになる。
パン屋を始める時に、パンを売るだけのパン屋ではないパン屋になりたい、と漠然と思っていたのだけれど、そんな出来事があると、少しはパン以外のものも置いてあるパン屋になれているかな、と思うのだ。
パン工房が母屋に隠れて、表の通りから見えない場所にある、というのも、そんな話をしやすい雰囲気を作っているのかもしれない。ヒミツの隠れ家…というほど素敵なものではないけれど、ちょっと謎めいて見えていたら、私の思惑どおりかも。(店主はぜんぜん謎めいていません。悪しからず(笑)