風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

クリスマスの奇跡

 昨日で年内の営業が終了したのだが、クグロフを作るために火曜日の夜の仕込から始まり、日曜日まで休みなし、というよりほとんど睡眠時間なしで乗り越えたクリスマス週間。
 途中の金曜日には、午後2時ごろ遅めのお昼でパンを食べていたら、口にパンを入れたまま眠りこけるという初体験をし(っていうか、はっ!と目が覚めたら口の中にパンが入っていたのでちょーびっくりして、あれ?私、もしかして口にパンを入れて噛んでいる途中で寝ちゃったわけ?と、自分に起こった事態を理解するのにしばし時間がかかり、一瞬我を見失ったのであった)、土曜日と日曜日は仕込の終わりが朝7時近くになり、寝る間がなくなって、お風呂に入ったらそのまま作業を続行という事態で最後の2日間を乗り切り、怒涛の5日間が終わった。
 張りつめて作ったクグロフも、1個を残すのみでほぼ完売して、24日には今年…というより今までで最高の売上額になった。私自身クリスマスには全く興味がないのに、クリスマスとは相性がいいのか、一昨年の1年目も、去年の年末も、そして今年の年末も、毎年その年を締めくくるみたいにいちばんいい売り上げになる。
 ご来店いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 そんなこんなの今年最終営業日を終え、今日は11時過ぎに起きて、洗濯やら何やらして午後が過ぎていき…そんな中、ふと気がついたら玄関に一枚のハガキが差し込まれていた。何だろう?と抜き取って不思議な心地で見てみたハガキには、なんと!



と書かれてあった!!

 売上もそうだが、パン屋にとってこんな言葉は最高のクリスマスプレゼント。名前は書かれていないのだけれど、わざわざ足を運んでくれたお客さまの気持ちが何よりも嬉しいのだ。
 開店したパン屋が5年後には半分になり、10年後までパン屋を続けているのは3割、という話があるらしいのだが、パン屋を続けていくには、売上だけではなく体力や気力も大きく左右すると思われる。
 こんなハガキ(カード)をもらった私は、5年後も10年後もきっとパン屋をやっているだろう。体力があれば…。

 来年も頑張るよ〜!(感涙)

 どこかで見ていて、最適なタイミングでご褒美をくれる神様に向かって、思わずつぶやいた。
 そう言えば、去年はクリスマスに、スガシカオのライブに行ったんだっけ。1年があっという間ですね〜。