先週の火曜日くらいに金木犀の香りがするなぁと思っていたら、週末にかけて甘い香りがどんどん濃くなって、外に出るたびに、
もしや 世界中が金木犀の香りに包まれているのでは?
というくらいに、空気の色合いが変わった。
私は人工的なにおいが苦手で、香水やコロン、芳香剤や香料などのにおいには拒絶反応が起こるのだけれど、その反面、花の匂いは誘われるように敏感に反応する。春先の沈丁花や梅、夏の初めのゆずやジャスミンや泰山木、あるいはハーブに触れた時など、かすかな匂いに、
あ どこかで 花が咲いている
と、見まわしてしまう。
うちの近所には金木犀の木が植えてある家が何件かあり、隣の家の庭にも大きな金木犀が何本か植えてあって、その大きな金木犀にたわわに・・・と言いたくなるくらいに小さな花がびっしりと咲いて、甘い匂いが醸し出されている。
毎年9月の後半のこの時期に金木犀の甘やかな匂いをかぐと、
ああ
ようやく 夏が終わって
秋になったんだなぁ・・・
と、しみじみと秋の訪れを感じつつ、エアコンなしで乗りきった夏を見送り、ほっとする。
今年もそんな、9月の後半になった。
昼と夜の長さが同じになって、ここからは夜の時間が長くなる。
夏から秋へ。
暑さが苦手な私はそう言えば、子供の頃からずっと、この季節の変わり目が好きだった。