風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

オーブンレンジ

 4月頃から家の中を模様替えしたい!という気持ちが高まり、少しずつ片付けや位置替えをしている。
 先週は、台所の模様替えをした。
 手ごろな大きさの棚付きの机を古家具屋さんで見つけたので、それを元に冷蔵庫と戸棚の位置を変え、その机を台所の中央に持って来て、ガス台の前に立った時に調味料を手に取りやすい位置に配置した。
 ちなみにその古い机、下段に作られていた棚にはパスタを入れた長い容器がぴったりと入り、さらにその棚と床の間には一升瓶がこれまたぴったりと置くことが出来た!なんという無駄のない作りなのでしょう。。。と感激した。
 と、そこまでレイアウトをしたところで、オーブンレンジを置く場所をどこにすればいいか?で悩んでしまった。空間として置ける場所はあることはあるのだが、どう考えてもしっくり納まる位置ではない。



 う〜ん
 どこに置いたら 使いやすいのか?




と考えたものの、どうしてもいい場所が見つからない。そして、あることに思い至った。




 このオーブンレンジ
 いらないんじゃない?



 だいたい、昭和の台所に、オーブンレンジなどというものは存在しない。なので、その電源をとるコンセントも元々はつけられていなかった。
 パン屋を始めるまではさんざんパンを焼いていた電気オーブンレンジなのだが、今となってはパンを焼くための出番がなくなり、使うこといったら、ご飯を温めるくらいなものなのだ。それでさえ、本当は電子レンジで温めたくないんだけどなぁ〜と思いながら使っている。でもって、現在、母が使っていた小さな蒸し器でご飯を温めよう!と、意識改革中である。
 ただ、蒸し器を使うとコンロが一つ塞がれることになるので、使うタイミングを絶妙に盛り込まなければならないことと、母の残した蒸し器の中敷きの具合が悪くて傾いてしまうため、いま一つ使い勝手が悪いというところで、つい電子レンジ・・・になってしまっている。




 小さい中華せいろみたいなのが
 欲しいなぁ〜



と、つい思ってしまっているのを、いや、モノを増やしてはいかん!と抑えている今日この頃。
 で、話がややずれたが、そんなわけで、オーブンレンジは昭和の台所には置く場所がない。ということに思い至り、処分してすっきりさせたい(けど、まだ使えるし愛着があるオーブンなので捨てられない…)、と考えていたところ、日曜日にパンを買いに来てくれたお向かいさんと話しているうちに、何となくそういう話に繋がる話題になり、




 少しずつ
 アナログな生活に戻していきたいんですよね
 家の中に 自分のための喫茶室を作って
 そこで 気分転換できるようにしたり
 この 小さな敷地内で
 好きな 植物を育てるということをしたり
 ちょっとした 畑を作ってみたり
 そして
 週3日パンを焼いて得た現金収入で
 生活できるようになったらいいなぁ



と話したら、お向かいさんも、



 いいですよねぇ〜



と、自分のこれからの暮らし方の中にも思い描けるような風景を見つけたみたいだった。
 この家だからこそ、思い出してできること。古い日本家屋だからこそ、しっくりとなじむ暮らし方。
 そういう生き方をしていきたいな。