風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

14番目の月

 昨日は、その前日に仕込んだ生地でスターネット用のパンを焼き、包装して、道具の片付けまで終わらせて益子まで納品。
 家に戻って今週末用のカレー(カレーパン用のフィリング)を作って夕食を食べて…というところまで来て、体力がいったん尽きてこたつでうたた寝しまったzzz あ"〜
 で、はっ!と目が覚めたところで眠気がまだ残る中、時計を見たら10時半を回っていた。今週末用のりんごをジャムを作っておかないとなーと思っていたのにそれができていない!どうしよう・・・やっぱり作っておかないと今週アップルロールが作れないよな・・・と考えつつ、今日はもう作らなくてもいいか?という一瞬の迷いを断ち切って立ち上がり、薄紅色のサイコロりんごを作り始める。
 りんごを切って、ゆっくり煮詰めて・・・できあがったら煮沸消毒した瓶に詰めて、後片付けをしたら、日付が変わって0時半になっていた。

 あー
 これから 仕込みか〜!?

と、意気消沈している暇もなく生地の仕込にかかって、今週から定番で作りたいと思っていたプチブランの生地が一種類増えたことで、仕込時間も長引き、途中で生地をこねながらふっと寝ていたりしつつ、一通り終わって工房から自宅(目の前徒歩10歩)に戻る時には4時半になっていた。(一応言っておくが、夕方ではなく、午前4時です)
 夏の頃にはこの時刻から夜が明け始めていたけれど、今はまだ暗闇の中。外に出てみると、昨日の夕方東の空に見えた満月前夜の月が、午前4時過ぎには西の空に落ち始めたところ。東の空にあった時にはすごく大きくて明るく見えたけれど、西に沈むころにはそれも落ち着き、朝を迎えるための太陽にバトンを渡す時を待っているようでもある。
 
 そういえば 今日は満月
 この月は 14番目の月だ〜

と思いながら見た月は、後から気がついたところ、ぴったり満月の時刻は今日の朝7時台だったので、本当に満ちる直前の月だった。(今日の夕方の月はもう、欠けはじめているっていうことですからね)

 あっという間に今年も11月になって、年末が目の前に見えてきた(早すぎる!)。パン屋を開店して、2か月、3か月と数えてきたところ、すでに9か月目に突入し、なんだかもうすぐ1年になりそうな勢いになっている。エアコンなしの夏を乗り越え、体力勝負のパン屋の仕事を、何とかここまで無事に休むことなく続けてこられた。(ありがたきしあわせm(_ _)m
 夜明けの時刻を感じたり、西の空に浮かぶお月様を見たり。そういう自然の移り変わりを感じることは、私にとってはとても大切なことでもあり、いつもは知らずに終わってしまう時刻の月を見ることは、ちょっとしたごほうびだったりもする。
 もしかするとこんなヒミツの楽しみが、仕事を続けていける小さな栄養剤なのかもね。