朝起きたら、雪が降っていた。
パンを焼く間にも、積もって、地面が白くなった。
といっても、ほんの2〜3cm。みぞれ交じり。そのうち雨になって、雪は解け始めた。
夜中に明日のパン生地をこねるために外に出たら(工房まで通勤=徒歩10歩)、庭に残った雪が月明かりに照らされていた。
ふと、会津の豪雪地帯に住んでいた時に見た、月夜の晩の雪の青白い輝きを思い出した。月の光を透過して青白く輝く雪の色の神秘・・・あの光景は忘れられない。
住んでみないと知りえないものがある。
雪国の春の喜びもその一つ。
季節の移り変わりの、小さな一つひとつの風景。
お金では買えない、私にとっての大切な宝物。