風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

緑の小道

 母が植えて、夏になると毎年咲いていたノカンゾウ
 工房を作る前に庭の木を切り、工房を建てる時に水道管の穴を掘ったりしているうちに2年くらい花が咲かなかったので、なくなってしまった・・・と思っていたら、今年になってひょっこり花を咲かせた!



あぜ道などにこの花が咲き出すと、夏休み〜!という気分になった、子供の頃。特にオレンジ色の花は、夏に似合う。



 昨日・・・というか、今朝の午前、

 はっ!

と目が覚めたら3時で、

 うわ!
 寝過ごした 最高記録!!

になって焦ったのだが、この暑さのせいもあるのかお客さまの出足が少ないので、生地量を少な目に仕込み、のんびりパンを焼いたら(といっても、仕込が終わったらもう寝ている時間も無くなったので、一次発酵待ちしながらコーヒーを飲み、その一時間後くらいには暑さのために発酵が進んで、あれよあれよと言う間に分割成形から二次発酵で焼成!という流れになって、作業のスピードは超特急だったのだが)、ありがたいことに今日はほぼ完売になった。 




 初めて酵母を起こしてパンを焼き、パン屋になる!と決心してから、いつしか8年という時間が経った。そして今、あの頃思い描いたような自分らしい生き方が、ようやくできるようになった。
 そう言えば今日来てくれた、女の子がここを「猫のパン屋さん」と呼んでくれている家族連れのお母さんが、

 ここに入ってくる 緑の小道が
 風が す〜っと吹いてきて気持ちいいんですよね〜

と言っていたっけ。




 雑草で緑の芝生になった庭を、時々心地よい風が吹き抜ける。
 「風の通りすぎる場所」という店の名前が、自分にとってもぴったりと寄り添うようになった気がする、2年目の夏。