はびこると、藪まで枯らすくらいに勢いの強い草、というのが語源の、ヤブカラシ。
我が家の庭でもあちこちに芽を出して、取っても取っても伸びてくる。
草刈りが追いついて、刈り取れているうちはいいけれど、追いつかなくなってフェンスなどに絡みついたままになったところには、小さな花が咲く。
子供のころからその花が好きで、その形がまるで銀河系の星の模様のようだ、と思いながら見ていた。
あるいは、オレンジやピンクがかわいい金平糖とか・・・。
やっかいな雑草ではあるけれど、見ていると、小さな花なのに、スズメバチが蜜を吸いに飛んできたりしている。
こんなところでも、自然は小さな世界で繋がって回っている。
そろそろ夏の終わりの気配がしてきているが、今工房で使っているのは、今年の2月12日に起こした自家製酵母。それも、とても元気がいい。
これまでに、酵母の調子を復活させるために2〜3回、発酵液を足してはいるけれど、それでも猛暑を乗り切ってここまで順調にパンを作ってくれているというのは、今までにないことだ。
1年半の間、パンを作り続けている工房の中が、パンに向いている酵母で満たされてきたからだろうか?
果物を発酵させて、その発酵液と小麦粉を混ぜて、小麦粉の中に酵母を住まわせて・・・。
そうして起こしたパンの元種でパンを作ることが、自分も自然界のささやかな一端に繋がる端緒になっていたら嬉しいんだけどな。