この前見つけたフデリンドウが、まるで夢の中のようにも思えたので、某公園にもう一度見にいった。
駐車場から先週とは違った道を歩いて現場に行くと、斜面の日当たりのよい場所に、今日も無事に咲いていた。それも、数を増やして。
それから来た道を戻るように駐車場に向かって歩いていると、
あれ?
あそこにも!?
垣根の向こう側の林の下に、小さな紫色の花がいくつもあるような・・・。
つぶさないようにそっと足を踏み入れると、雑木林の少し薄暗い場所で、でも花の色は斜面の日向になっているところよりも濃い紫色となって、フデリンドウが足元のあちこちに咲いている。
うわ〜!
まるで 小人の森に迷い込んだみたいだ・・・
たぶん、ここにフデリンドウが群生していることに気づいている人は、ほとんどいないだろう。その景色を、うっとりと見つめた。
小さな春のリンドウが咲くこの場所は、春の声に耳を澄ませた者だけが知る秘密の森。