露草の花が、所々で咲き始めた。
近所の土手では満開になっているところもあるのだけれど、うちの庭ではまだ、雑草の緑ばかりが目立っている。
このところ雨の日が続いていることもあり、草刈りがすでに3周遅れくらいになっているのだが、新緑と夏の濃い緑の間の、まだ明るい緑色がしっとりと雨に濡れた風情に、妙に癒やされてもいる。
雨の音が好き、ということもある。
トタン屋根をたたく音や地面に降る雨の音を聞いていると、不思議と落ち着くのだ。
それにしても、草の異常に早い伸び具合に、いつも追い詰められているような強迫観念が抜けきれない。
毎週毎週、休みの日には
草刈りをしなきゃ・・・
と、思い詰めている。
そんなことを、先日知り合いとの電話で話していたら、
山羊を飼ったら?
と言われた。
庭の雑草を食べてもらうために山羊を飼っている人がいる、ということは知っていて、我が家で山羊を飼ったとしたら・・・と想像してみたこともあったけれど、どうもピンとこなかった。
だいたい、山羊の世話の仕方も知らないし、もしも病気になったり死んでしまった時にはどうすればいいんだろう?
それに、この場所がもともと笹ヤブだったせいで、庭には笹がしつこいくらいに生えてきて、それにいちばん悩まされている。山羊は、笹を食べるのか?
というところまで考えて、
うちの庭 笹ばっかり生えるから
パンダを飼おうかなぁ
と、思いついた。
我が家の庭にパンダが座り込んで笹を食べているの図、を想像したら・・・
かわいい!
パンダがいるパン屋・・・流行りそう!!
でも パンダって
熊だから 結構危険なんだよな
そう考えている時点でもう、病んでいる。
人生は雑草との戦いだ!
私にとって、夏は、草刈り鬱の季節なのだ。