実家であるこの家に引っ越してから、パン屋をやるための建物を作るまでの間に、家の入口にタイムを植えた。
パン屋の小さな看板を見つけて民家の入口に足を踏み込んだ時に、ハーブのいい香りがして、童話の世界に入り込むみたいな錯覚に陥ってくれたらいいなぁ・・・いう目論見もあってのことだったのだけれど、土地が合ったのか、タイムは元気に成長してちょっとした芝生のようになり、歩く時に足元が触れると、ほんのりとハーブの香りが漂うようになった。
ちなみにタイムにはいろいろな種類があり、それぞれに魅力的な匂いがする。
家の入口に植えたのは、レモンタイムとクリーピングタイム。
今年は特に花がたくさん咲いた。
それで、今日、何気なくマクロレンズで撮ってみて初めて気づいたのだけれど、クリーピングタイムのおしべがなんとも美しいピンク色なのだ!
普通、おしべの色は黄色か淡いクリーム色が多いと思うのだけれど、ピンク色のおしべって・・・!
淡いピンクの花びらと、パールカラーのローズピンク色のおしべ。
思いもよらないクリーピングタイムの配色を見たら、これだけでもう、夢のようなおとぎの世界へ誘われそうな・・・