雨がいっこうに止まない。
蒸し暑さが続く。
この時期は、酵母の繁殖よりも前にカビが生えやすくなったりして、パンの元種の調子が悪くなる、もしくは上手く育たなくなる、という可能性がひじょーに高くなるのだけれど、今年も今のところ無事に元気でいてくれている。
ちなみに元種のお世話というのは、まず、様子を見ること。
気にかけてあげる、ということが大切なのだ。
考えてみれば、パンを作ってみようと初めてブルーベリーを使って酵母を起こしたのが、2007年の7月17日。
それを元に初めて作ったパンが、予想外にパンらしい出来になって感動したのをきっかけに、パン屋になろう!と決心してしまい、とにかく作り続けることを目標にして今に至るので、かれこれ13年超、酵母を起こしてパンの元種のお世話をしていることになる。
といっても、最初の種を今の今まで使い続けているわけではなく、1~2ヶ月に一度、新しく種を起しなおしているのだが。
目には見えない生き物だけれど、今の私にとって酵母は大切な心の友、そしてビジネスパートナーであることに間違いない。
そんなわけで。
パンを焼くために、私は今日も、元種のお世話をするのです。