風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

真夏日の月曜日のアリ騒動

 先週末の営業日、3日連続で真夏日になった。
 しかも、真ん中の土曜日には、工房内の室温が42℃まで上がった。
 その日群馬では最高気温が40℃を記録し、宇都宮の予想最高気温は38℃だったらしく、工房内が42℃もさもありなん。
 ちなみにその日、パンを焼いたあとガスレンジの上に置いて冷ましていた天板を、次に2次発酵をするパンを乗せるのに、冷めたかなぁ?と触ってみたら熱かったので、まだ冷めていないから使っていないものを新たに出して使おうとラックにある天板に手を触れたら


 熱いっ!


冷ましていた天板と同じくらいに熱いではないか!!
 っていうか、つまり、冷ましていた天板が冷めていないのではなく、冷めていたけれど室温が42度だったので冷めていないくらいに熱かった!ということなのだった。
 確かに、ステンレスの作業台も、触ると低温やけどしそうに熱くなっていたもんなぁ・・・。
 でもって、気象庁が、関東地方の梅雨が明けたとみられる宣言を出し、早くも夏本番となってしまった。
 このまま夏がどれだけ続くのか?暑さが苦手な私は、すでに気が滅入る。


 そんな営業日開けの月曜日。
 暑さでぐったりした身体のまま、燃えるゴミを出すべく8時過ぎに起きて台所のゴミ箱を見ると、何やら細かいアリが集まっている模様。
 何か甘いもの入れたっけ?と、まだぼーっとしている頭で考えたら、オレンジピールを作る時に使った、オーブンペーパーを切って作った紙製の落とし蓋を捨てていたことを思い出した。
 たぶん、そのにおいを嗅ぎつけたのだろう。小さなアリがお祭り騒ぎで集り始めている。


 これは いかん!
 なんとかしなければ!!


 燃えるゴミを捨てにいったあと、渋々小アリ退治をすることとなり、最初は広告を丸めて叩き殺していたのだが、そんなやり方では間にあわないほどアリがちょろちょろと出てくるので、掃除機で吸い取る作戦に。
 小アリどもは、すでに台所のあちこちでエサ探しをしていて、所々で情報交換している司令官と思われるアリも見かけ(触角をつけあって、何やら伝えているような)、統制の取れた集団が自衛隊(仮定です)のように思えてきた。
 しかし、家中にアリが入り込まれたら、手に負えなくなる。
 台所に掃除機をかけたついでにうち全体も掃除機かけをして、一段落したかなぁ~と台所に戻ったら、またもや次の部隊が繰り出していて、エサはどこぞ!とばかりに右往左往しているではないか!
 次に標的にされそうなのは・・・と見てみると、昨日の夕方摘んで、今日ジャムにしようと思っておいていたブルーベリーにも危険が及びそうだったので、とにかくブルーベリーをジャムにして瓶詰めに。
 そうしている間に、回していた洗濯機が止まったので、ジャムに使った鍋を洗ったあと洗濯物を干して、庭から戻ってきたら、またもアリが!!
 またもや台所で掃除機をかけ(砂糖袋を入れいているケースのあたりもアリが来ていたので、これはいかん!と、そこも入念に)、そのあと、2回目の洗濯機を回しているうちに、少し残ったブルーベリージャムを小皿に入れてアリがいなかった冷蔵庫の上に置いておいたら、それを嗅ぎつけられてしまって冷蔵庫の上目指してアリが歩いているのを発見!
 またもや掃除機を持ち出してアリを吸い取り、他の場所でもうろうろしているやつがいたので、そちらも掃除機をかけ、そうしているうちに2回目の洗濯物も終了となり、また干しに行って・・・
 と、延々とアリ退治に追われ、朝ごパンなどぜんぜん食べられないまま、11時半くらいになってしまった。


 まあ、そのくらいまでやったらなんとか部隊撤収の指令が出たのか、アリが目に付かないくらいになったので、ようやくコーヒーを淹れてトーストを焼くことができたという月曜日の朝。
 営業日明けでまだぐったりとしている身体に、さらに追い打ちをかけられた。それも、小さなアリンコに。
 と思いながら、一息ついて、食器を片付けようと再び台所に。
 ちなみに、台所にはオレンジピールの最終段階になったものを入れたお鍋もあって、それはアリに気づかれずに済んでいたのでラッキ-!と思っていたのだが、遅い朝食を食べて一息ついたあとに見てみたら、鍋のフチにアリ!!?


 やばい!気づかれた!!


 結局このあともまた、オレンジピール作りをするために立ち通しとなった。
 鍋は、パン工房の方よりも自宅台所の方が幾分涼しいのではと、置いていたのだが、このまま自宅の台所ででやると間違いなくまたアリを呼ぶと思われたので、工房に持っていって仕上げをして網の上に上げて乾燥の作業に持っていった。
 まさかここにまでアリは来ないだろうなぁ・・・と、オレンジピールにアリが群がるの図を想像してぞっとしたが、乾燥が終わるまで、そういう地獄絵は見ずに済んだ。
 オレンジピールも、かびたり腐ったりすることなく、刻んで瓶詰めにするところまで無事に終了した。
 小さなアリに翻弄されつつも、ブルーベリージャムとオレンジピールを作った月曜日。
 営業日と同じくらいに疲れたよ、という顛末。


 できることなら、不必要な殺生はしたくない。
 しかし今回は、許してください。
 合掌。