お客さまが途切れた夕方近く、今週の休みの日に雨が降り続いて草刈りができず、雑草が伸び放題になっていたので草刈りをした。
お店の脇に小さなハーブガーデン（というのは私の妄想だけで、実はハーブが植えてある一画、というだけ）を作っているのだが、エルダーのまわりに円形のプランターを作ってワイルドストロベリーを植えたところ、順調に育って赤い実もたくさんつけている。実をつけているということは、ミツバチも来てくれているということなのだろう。よくも見つけて来てくれました、と、なんだか嬉しくなる。
ワイルドストロベリーと一緒に一株だけクランベリーも植えたのだが、気づけば小さな蕾をつけていた。
タイム・・・特に柑橘系の匂いのするものが好きで、家の敷地に入る入口のところにレモンタイムを植えたら、土地が合ったらしく、よく根づいて株が広がってきた。
同時期に店の建物がある庭側の母屋の軒下にも植えたら３株のうち２株が枯れてしまい、残っている１株もあまり調子がよくない。それで思い切って、店の入口近いところに移植した。意外とタイムは、土地や日当たりなどに影響されやすいみたいだ。元気になってくれるといいなぁ〜。
エルダー脇に植えたオレンジスパイスタイムの方は場所を気に入ったらしく、これも順調に株を広げている。
写真で見るとなんてことない草にしか見えないが（笑）、触ると本当にオレンジみたいないい匂いがして、一人で癒されている。いやいや、来ていただいたお客さま、触ってその匂いに癒されてもらっていいんですよ。
ローマンカモミールも、３か所に植えてみたところ、プランターの南側が気に入った様子。ここの一株が大きくなり、他の２か所に植えた株は枯れそうになってしまったのであわてて同じところに並べて植え替えたところ、息を吹き返したらしい。無事枯らすことなく根づいてくれそうになっている。カモミールのりんごのような匂いも癒されますよね〜。（一人満足）
勢いづいて、ハーブコーナーのほか、スタッフ入口側の草刈りもした。（そんな暇だったのか、と聞かないで〜）
春先にじゃがいもを植えたのだが、畑のようにして植えたところよりも、去年草刈りした草を積み上げたところに投げやりに植えた男爵がいちばん元気に葉の色つやもよく育っていて、さらにもう一か所、やはり刈り草を積み上げていたところに台所で芽が出てしまったじゃがいもを（品種ももう確かめずに）捨てるがごとく、ま、実がなってくれたラッキ〜くらいな感じで埋め込んだものが、やはりこちらもたくましく育って、みょうがと共生（？）していた。
これにより学んだことは、畑を作るよりも、刈り草を積んだところの方がじゃがいもがよく育つ・・・らしい。っていうか、堆肥代わりに刈り草を土に鋤きこめばよかったのね。来年はもうちょっとマシなやり方をしよう。
その近くのフェンスには、子供のころから必ずここに生えてきていた、ヤマノイモ。
根っこのほうを掘ってみたことは一度もないが、むかごがついているのは見たことがある。去年は残念ながら工房建設の前に草刈りを頼んだら、きれいにフェンスの草まで片付けてくれてしまい、収穫ができなかった。今年こそ我が家のむかごでむかごご飯だ！
ぶどうも着実に実を太らせている。それを見ながらふと、ぶどうの実は、何を元に実を大きくしているのだろう？根から吸い上げた水？光合成して作った何か？種のまわりで何が起こっているのか？妙に気になってきた。
無事に最後まで、ぶどうらしい実になってくれればいいのだが。
むやみに伸びてきてしまった蔓をとりあえずの支柱に縛りつける時に、余分な蔓を切ったら実がついている蔓もいくつか切ってしまった。それでも３〜４房は残っているので、ささやかながらも実が収穫できるかな。
亡き母は、草むしりや草刈りを人に頼むことをせず、必ず自分でやっていた。むしってもいい草と残しておく草は自分にしかわからないから、とよく言っていた。
私も母と似ていて、子供のころから植物に興味を持って、雑草の名前を覚えるのが好きだった。なので、どの草を残せばいいかということは、母からそれほど聞いたことはなくてもだいたいのことがわかる。
母から受け継いだ我が家の庭は、今は完全に私仕様の庭になっているので、他の人からみたら笹やぶか荒地にしか見えないかもしれない。野原というにもちょっと無理がある。（そうしたいところなのは山々なのだが、まだその域に達していない）
でも。ちょっと腰を下ろして地面を見てみると、小さな黄色い花が咲いていたり、スギゴケのじゅうたんができかけていたり、ワレモコウやツユクサやゲンノショウコの葉っぱが出てきていたり、ホタルブクロが咲いていたり・・・それは素敵な世界が広がっているのです。
ということで、そんな草むらを愉しんでもらえたら幸いです。（かなり強引なお願い・・・
