朝晩の冷え込みが急に厳しくなって、日暮れも早くなり、光の加減に秋の深まりを感じるようになった。
そんな中、今日いらしてくれたお客さまに
リンドウがきれいねぇ
と言われて、花屋で見るような端正な姿をしていない庭のリンドウを思い起こして、
枯れたようになっていますけど・・・
と答えたら、
それがいいのよ
山に咲いているみたいで
とお客さま。
直立できずに倒れかかりながらも、健気に咲いているリンドウに、わびさびを感じてくれたらしい。
雑草だらけで、いわゆる色とりどりの園芸植物は植えていないうちの庭。たいていの人は、この草ぼうぼうの庭は何?店をやるんだったら、もっと手入れをしたら!?と思うのではないか…と、手入れの行き届かない状況(私にとってはぎりぎり体裁を保っている限界値)にちょっと恐縮しているのだが、意外にもこの店に来てくれるお客さまは、
「こういう草の道、好きです」
「雑草の中にもかわいい花、ありますよね」
と言ってくれる方が多くて、私の方がほっとさせてもらっている。
赤花のゲンノショウコや
イヌタデの穂の渋い赤。
あるいは、カタバミの葉っぱのかわいいカタチ。
そんな、足元の小さな草花を愛おしく感じるほどの、心の余裕を持ち続けていたい。
スターネットのスタッフの方たちとの関係といい、来てくれるお客さまの心の在り方といい、最近自分のまわりにある世界が、自分が住みたいと思う世界と一致してきている。
ある意味、世俗を離れたような・・・。
わたくし、もしかして、黄昏てます?(笑)