風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

ふわり あめ ほたる

 我が家では、猫を3匹飼っている。
 名前は、母猫が「ふわり」
 それから、ふわりの産んだ茶トラの子猫が2匹いて、オスが「あめ」。メスが「ほたる」。
 ふわりは元ノラ猫で近所にいたのを、あまりにかわいいので我が家の猫にしてしまった。ふわふわのしっぽがかわいいので、「ふわり」。
 
 そのふわりもそろそろ避妊手術をしないとなぁと、ふわりの風邪が治るのを待っていたら、ある日の晩に、寝耳に水のように子猫を産んでしまった。4匹産んだうちの1匹が1ヶ月で死んでしまい、1匹は里親が見つかり、残り2匹の里親が見つからずに我が家で飼うことになった。
 里親を探すつもりだったため、ずっと名前を付けずにいたのだが、1ヶ月で死んでしまった猫には、亡くなった後に、夏に生まれてはかなく死んでしまったので、「ほたる」という名前をつけてあげた。
 その後、里親探しを諦めて我が家で飼うことにした2匹の名前を考えていた時に、何となく弱々しくて母猫ふわりの後ろに隠れているようにしていたオス猫が、アニメ映画の『おおかみこどものあめとゆき』の「あめ」のようだなぁとふと思って、「あめ」という名前に決めた。
 メス猫の方はなかなか名前が思い浮かばずにいたのだが、夏生まれということと、死んでしまった「ほたる」の分も生きてほしいという願いも込めて、「ほたる」という名前にすることにした。

 アニメ映画の『おおかみこどものあめとゆき』では、おおかみと人間の間に生まれた姉の「ゆき」と弟の「あめ」が、人間として生きるか、おおかみとして生きるかを自分自身で決められるように、母親(人間)が2人を連れて山奥の田舎に引越し、育てていくのだが、おてんばで元気な女の子の「ゆき」のほうは、小学生になって人間の男の子の友達ができてくるにつれて、人間として生きることを選ぶ。
 そして、最初は臆病で弱々しかった男の子の「あめ」は、山の先生となるきつねに出会い、きつね先生に山のいろいろなことを教えてもらううちに、おおかみとして生きることを選び、母と離れて山に姿を消すことになる。

 我が家の、おとなしくて甘えん坊だった「あめ」が、今までいじめられっぱなしだったヤクザ猫を打ち負かすのをみたら、まるでアニメ映画の「あめ」のように成長したみたいに思えて、感動的だった。
 これから、どんなふうにたくましくなっていくのか・・・。
 猫3匹との暮らしは、まるで家族の成長をみるようで、貧しいながらも楽しい我が家なのである。




◆おまけ
 人に対する警戒心ゼロのふわりは、寝るときも、完全無防備。




 この天真爛漫さに、私はいつも癒されている・・・