風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

冬の雑木林

 井頭公園の直売所まで買い物に行った帰り道、園内の雑木林を散歩した。
 バラ園に近い駐車場に車を停めて、誰もいないバラ園に入ってみると、剪定されてこじんまりとしたバラの苗が、冬の静寂の中に佇んでいた。剪定された切り口を見ると、まだ真新しいような明るいベージュ色をしていて、そういえばバラの剪定や植え替えは冬にやるんだったよな〜ということを思いだした。
 プロの仕事をよくよく見ると、ここまですっきり切っちゃっていいんだー!と、びっくりするほど枝が刈り込まれていて、なんだかショートカットの美女の後姿(?)みたいな美しさだった。

 バラ園を抜け、雑木林に作られた遊歩道を、気が向くままに歩く。
 池にかかった橋を渡り、舗装になっていない遊歩道に入って、落ち葉がたくさん積もってふかふかになった上を、わざと歩く。かさっかさっと、足元から伝わる音と、ふかふかの歩き心地。
 この季節の、控えめな日射し。それに比べて、冬の空はなんて青いんだろう。

 極たまに、罵詈雑言を吐きたくなるような出来事が起こったりして、いけないなぁ〜と思う。ここでそれを言葉にしたら、相手だけでなく、自分も汚すことになる。言葉は言霊。
 言葉を口にしてしまっても、飲み込んでしまっても、そんな時は気分が滅入る。
 そんな気持ちを浄化したくて、ふと、雑木林を散歩して帰ろうかなーと、今日は自分が自分を誘い出したのかもしれない。

 ぐるぐる回り続ける思考のループ。
 いつかほどけて、違う世界に繋がる窓が開く時が来るのだろうか・・・