風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

ねこのパン屋さん

 最近、毎週のように立ち寄ってくれるお客さまが何組か増えたのだけれど、そのなかに、小さな男の子と女の子とお父さんとお母さんという家族で来てくれる方がいる。
 近くに買い物に来た帰り道に寄ってくれているようなのだが、いつも一人一つずつ好きなパンを選んで買っていってくれるところがほほえましい。
 先日もお店に来ると、女の子が最初にトングを持ってちょっと背伸びをしながら棚にのせてあるパンを一通り見て、少し危なっかしく取ったバターロールをお母さんがかごで受けて、次は男の子がトングを握ってにこにこしながらカレーパンを取って・・・というように、見ているこちらも思わず微笑んでしまうような素敵な一家なのだ。
 その日はパンを買う前に、我が家の猫が庭にいたのを子供たちが見つけて撫でたり、縁の下に入ってしまったのを見たりしてから店内に入って来たらしく、

 猫が 縁の下に入っていて・・・

と、最初から猫の話題になった。
 初めてこのお店に来た時からうちに猫がいるのを見かけ、来るたびに猫はいるかな?と気になる様子。しかも、警戒心ゼロでお客さまに近づいていくふわりとは、何度か頭をなでたりして、子供たちはすでに仲良くなっているようなのだ。
 さらに帰り際にお母さんと話していたら、こんなことを教えてもらった。

 女の子・・・娘のほうが
 ここを 「ねこのパン屋さん」
 って 呼んでいるんですよ
 それで いつも
 「ねこのパン屋さんに行こう」
 って言うんです

 へえ〜!
 「ねこのパン屋さん」って
 いいネーミングですね!

なんだか、トトロが原のねこのパン屋さんみたいな景色が浮かんできそうなネーミングに、私の方が嬉しくなった。

 最近の我が家の猫3匹は、自宅の網戸やガラス戸を閉めていても、壊された網戸のすきまから抜け出たりガラス戸を力づくで開けて、外に出ていることが多い。
 うちに来てくれるお客様も、なぜか猫好きな方が多いようだ。中にはブログを読んできて、猫がいるんですよね?と聞いてくるお客さまもいる(笑)
 この前は、お客さまのあとについて店の中に入ろうとしたふわりを、後から来て店の外で待っていたお客さまが抱き上げて連れ戻してくれたり。
 そんなこんなの白布ヶ丘の「ねこのパン屋さん」、今週も明日から開店で〜す!