今日は、去年の暮れに仕込んだ味噌をチェックした。
本当なら4月の終わりか5月の初めごろ・・・つまり、ゴールデンウィークの頃に一度見ておければよかったのだが、“かんまがさないとな〜”と思いつつ、そのちょっとした時間が取れないまま今日に至ってしまったのである。
ちなみに「かんまがす」というのは会津弁で、かき混ぜる、という意味。私が味噌作りを教えてもらったのは会津にいた頃、地元のおばちゃんたちから直伝されたので、味噌にまつわる用語(?)を今でも、何となく会津弁で考えてしまうのだ。
で、台所の小さな物置部屋のようなところに保存している味噌の甕を取り出し、ちょっとだけ恐る恐るふたを開けたところ、
おお〜!
青かびなどのよろしくないカビがほとんど出ることもなく、いい感じにこなれているではないか!食べてみるとすでにまろやかな味になっていて、
おいしい〜!
実は、去年のものの他にもまだ、2013年仕込のものと、2012年仕込のものが残っていて、そちらもチェック。とくに2012年に、真岡に帰ってきてから初めて自分一人で仕込んだ会津レシピの味噌は、色が濃くなり、味もいかにも会津っぽくなっていた(ような気がする)。
その後の2013年と2014年のレシピは、こちらの糀屋さんのレシピを元にしていて、麹が多めなので甘めの仕上がり。これはこれでまた、おいしいのだ。
そして今日はまた、月曜日に届いた南高梅がいい具合に黄熟してきたので、梅干しにするべく塩漬けにした。
味噌は、土用を越えれば食べられると会津のおばちゃんたちに教えてもらったので、7月が過ぎれば食べられるくらいなのだが、おばちゃんたちは1年以上置かないと「豆臭い」とも言っていた。熟成期間が短いと、豆と麹がまだそれぞれの味を主張していて、一体化していない、というような意味らしい。
梅干しも、1年くらいではまだ酸っぱいとしょっぱい(塩辛い)がそれぞれに口の中で主張するが、3年置くとそれも一体化して、すっぱしょっぱいになる。
時間をかけてこそ作られるもの。
それはまた、待つ楽しみでもある。