水曜日の夜。
休日といえども、草刈りやら雑用やらでばたばたと過ぎていき、しかもこの暑さでぐったりとして、さらに追い打ちをかけるように今夜は熱帯夜。
疲れと眠さで畳に寝転がって、
はっ!
と起きたら、真夜中の1時半になろうという時刻。
ああ〜
仕込みをしなくちゃなー
そうだ!
色々米を 茹でないと!!
すると、廊下で寝ていたふわりが起き出して、茶の間の方へやってきた。エサを食べて水を飲んで、それから私に甘えてきて撫でてもらうと、安心したように毛づくろいを始めた。
とりあえずパンのフィリング用のお米を茹でるために、起き出して台所に立つと、東側のモールガラスの窓に月影が。
ああ
お月様
この時間に 上がってくるんだ
今日は どのくらいの月だったっけ?
下ごしらえしたものを持って工房へ向かうために外に出ると、星が輝いている。
ああ〜!
星がきれい・・・
といっても、街中の光と夏の靄のせいもあるのか、それほどたくさん見えるわけではない。けれど、今夜の星は妙に光って見える。あとから調べてみたら、デネブ、ベガ、アルタイルという、七夕の星がよく見えていたようだ。
下弦の半月になろうとしてる月も、お隣の大きなカエデの木の上に上がってきた。
工房の中は、昼間の熱気と熱帯夜の熱で、30度を超えている。
発酵が進みすぎないように
冷やしながら生地を仕込まないと だな・・・
とりあえずフィリングの準備をしているうちに、紅茶を持ってくるのを忘れていたことに気がついた。それで母屋に戻ると、茶の間の座布団の上でふわりが、大股広げてバンザイをしたような格好で爆睡していた。。。
いいなぁ ふわり
ふわりになりたい・・・
紅茶を持って、もう一度ふわりの脇を通っても、ふわりはびくともしないで体勢を崩すことなく熟睡している。
世界は 平和である。
少なくても ふわりにとっては・・・
思わずそうつぶやきながら、工房へ戻る。
そして、スターネットに納品するためのパン生地を4種類こねる。が、最後の一つの水加減がいま一つゆる過ぎて不安になったので、あらためてこねなおして、結局終わったのは6時近くになった。
西側の窓から外を見ると、マツヨイグサが咲いていた。
まだ 咲いているんだ
きれいな レモン色だな〜
確か、2週間くらい前から咲き出している。いつも明け方くらいの時刻がいちばん花が開いて色が美しいのだけれど、写真を撮りたいと思いながらも今の今まで撮れずにいたので、母屋に持っていく片付けものを運んだついでにカメラを持ち出し、写してみた。
ブルーベリーのまわりに群生している露草も、まだ花をつけている。
露草は、朝が来るのを待つように花を開いて、午前中が終わる頃に花を閉じる。
さて、片付けものを洗って、
お風呂に入って、
2時間寝たらまた仕事・・・
いつの間にか熱帯夜は明けて、今日もパン屋の一日が始まるのだ。