雨続きで、月も星も見えずにいた9月の空がようやく晴れて、ここ数日は膨らみを増した上弦の月が見えるようになった。
あと4日で中秋の名月。そしてその翌日は、満月となる。
いつでも会えると思っていると、いつの間にか時間ばかりが過ぎていき、そうして何年も会わないまま、ある日突然、この世では会えなくなってしまうことがある。
つい1週間前に会ったばかりだったのに、この瞬間から会えなくなることもある。
大輪の菊よりも、楚々としたノコンギクを・・・。
彼岸と此岸の間にあるものを越えるか越えないか・・・それを決めるものって、何だろう。
今、この世界で生きている間に、会っておきたい人と、たくさんの時間が持てますように。
光と闇の長さが同じになる。
秋分の日。