風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

春の足音

 雨が降ったり曇ったり、3月も半ばになるというのに、寒い日が続く今日この頃。
 そんな中、薄紫のクロッカスが咲いた!




 毎年、一つか二つくらいしか花が咲かないのだが、枯れることなく同じ場所に花を咲かせてくれるのが愛おしい。



 去年挿し木した斑入りのエルダーにも、新芽が出てきた。




 工房の裏手には、父が亡くなった年に植えた木(記憶が定かではないのだが、確か桜桃=ユスラウメ)がある。3月の終わりに亡くなったので、春に花が咲く木を植えたのだ。
 散骨の骨の一部を木の根元に播いていたり、タマ(先代の飼い猫)をここに葬っていたり、私たちにとってはとても大切な木であり、神聖な場所でもあるので、工房を造る前に庭の木を一斉に伐採した時にもこれだけは切らずに残しているのだが、パン工房を建てる時にもギリギリの位置にあったものの、それを動かすことなくうまく工房を建てることができた。
 それまで木が多すぎて日陰になっていたためだろう。植えてから10年経ってもさっぱり大きくならなかったのだけれど、周りの木を伐採して日が当たるようになり、最近少しずつ樹勢がよくなっている気がする。
 その木のつぼみが膨らんで赤みが差し、暖かくなったら一気に咲きそうな気配になっている。





・・・ということに、なんと、今日になって気がついた!(笑)
 しかも、考えてみれば、今までこの木に蕾も花もわずかにしかついたことがなかったのに、今年は随分と蕾がついているではないか!


 三寒四温というにはまだ「寒」のほうが多いような気がするのだが、そんな中でも植物たちは春の気配を感じとって、我が世の春が来るための準備を着々と進めている。
 クロッカスが庭に増えていると思っていた細長い葉っぱは、庭一面に伸びてきていることを考えると、クロッカスではなく、どうもアマナの葉っぱのようだ。
 県によっては絶滅危惧種になっているらしいアマナ、栃木県では健在である。なんせ、我が家の庭が早春には、アマナ畑?というくらいに白い花で埋まる。




 白と緑の清楚な花が、春の訪れを告げてくれる季節も、間近になっている模様。