朝からの雨上がりの曇り空のもと、お昼近くに野菜を買いに、井頭公園にある直売所へ。
そのあと、ふと、イチョウ並木はどんな感じかなぁ・・・と、植物園がある方へ回ってみるうちに雲がどんどん切れて、すっかり日が射してきた。
気持ちのいい晴れ間になったので、バラ園はどんな感じだろう・・・と、車を降りてバラ園へ。
さすがにもう、秋バラの季節は終わっていたけれど、名残りのバラがまだぽつりぽつりと咲いていて、バラ園へ足を踏み入れた瞬間に甘いにおいがほんのりと香った。
ああ〜 冬薔薇(ふゆそうび)
いい匂い・・・
雨上がりのしずくを纏ってかろうじて咲くバラの花や蕾が、光を浴びて清々しく、美しく輝いていた。
あー なんで カメラを持ってこなかったんだろう
と思っても、あとの祭り。
仕方がない。凜と咲く名残りのバラを自分の目に焼き付けながら一回り歩くと、バラのかすかな香りと雨上がりの清廉な空気に、心が洗われるようだった。
そう言えば 去年
「冬薔薇」という題で ブログを書いたよなぁ
あそこからもすでに1年か・・・。何か、時間の流れが早すぎないか?
いつも時間に追われている。今日もできなかった…という雑用が溜まっていく。そして、心と体が疲弊していく。
でも、そんなことは、どうでもいい。
心を癒してくれる場所を、身近なところに持っている。そのことがとても幸せなことのように思える。それだけで、これからもなんとか生きていけるような気がする。
とりあえず、それだけで、いい。
冬薔薇の咲く静かなバラ園に、一人。そのささやかな時間が、そう思わせてくれた。