風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

真夏のピンク色

 ひまわりやダリア、グラジオラスやノウゼンカズラなど、夏に咲く園芸種の花は原色のものが多い気がするのだけれど、合歓(ネム)の木や百日紅サルスベリ)など、淡いピンクの花が咲く木に出会うと、すうっと涼しい風が木のほうから流れてくるような気がするのは、私だけでしょうか?
 夏の真っただ中、雑草に覆い尽くされた我が家の庭にも、ピンク色の花が咲いた。

 カワラナデシコ



コマツナギ


 カワラナデシコはもともとここに咲いていたものなのか、母が植えたものなのか定かではないのだけれど、母が生きていた頃からこの庭に咲いていたことは間違いない。母が「カワラナデシコ」の名前を口にしていたことだけは、よく覚えている。
 コマツナギは、子供のころにはあぜ道のあちこちで見かけたのだが、最近はあまり見かけることがなくなった。
 それで、真岡に帰ってきてから道端に咲いていたのを見つけて枝を取ってきて、それを挿し木して庭に植えてみたら、うまく根付いてくれた。
 植えた時には、雑草の中で咲く真夏のピンクの花が、こんなにも心を落ち着かせてくれるものだとは思いもしなかったのだが、今年ここまで大きくなってたくさん花をつけるのを見て、ピンク色に染まった庭の一角にひきつけられている自分に、ちょっと驚いたりしている。