風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

コロコロりんごのアップルロール

 先週の木曜日に届いた紅玉を、昨日、パンのフィリング用のジャムにした。
 届いたばかりの頃に食べてみたら、少し早目に摘んだためか、まだ固くて酸味が強かったのだけれど、昨日ジャムにする前に食べてみたところ、少し熟して甘みが出てきたようだ。

 話は去年に遡るのだが、ちょうど1年前にやっていた「大恋愛」というドラマにアップルパイが出てきて、それを見ていたら急激にアップルパイが食べたくなった。ドラマとコラボしていたお店のアップルパイが通販でも手に入ったのだけれど、ワンホールでしか購入できず(とりあえず1個食べられれば気が済むのでたくさんはいらないし、送料も含めると高価!)、近場でおいしいアップルパイを売っている店はないのだろうか?と検索してみても、ヒットするものがなく、食べたいのにない!という事態になった。
 そうなるとよけいに食べたくなってくるのがヒトのサガというものだ。
 どこかに売っていないのか?と考えるたびに頭の中はアップルパイで埋め尽くされ、煩悩が一向に消えないので、仕方なく自分で作ることにした。
 ちなみに以前、おやつ用のケーキを自分で作っていた時期もあったのだけれど、特にお菓子作りが得意なわけでも好きという訳でもなかったので、今は全く作っていない。パイ生地に使うバターの量を思うとよけいに気が乗らなかったのだけれど、どうしてもアップルパイが食べたい。それも、コロコロに切ったりんごをバターで炒めてから砂糖を絡めたフィリングをたっぷり入れたアップルパイ。
 頭の中はだんだん、妄想ではちきれそうになってくる。
 しかし、自分で作るとなっても、アップルロール用に買った紅玉は時期的にすでに使い切っていた。それで検索をして、わざわざ紅玉を、あらためて別のところから取り寄せた。(紅玉には目がないので、アップルパイはあえて買わなくてもよいが、紅玉なら買ってもよいぞ)
 紅玉は、コロコロの大きめのさいの目に切り、バターで炒めて透きとおった感じになってきたところに砂糖を絡めて煮詰めた。
 パイ生地も、一応作ってみた。が、失敗して、全然おいしくなかった。
 その代わり、コロコロに切ったりんごのフィリングは、感動的においしかった。お菓子作りは得意ではないが、ジャム作りはかなり得意なのである。
 パイ生地が全然サクサクにできなかったために、アップルパイを食べた気分にはなれなかったものの、りんごのフィリングが感動的においしかったので、気持ちをあらたに、食パンをトーストしてそれにコロコロりんごをのせて食べたてみたら、

 うう~うますぎる!
 やっぱり 私 ジャム作りの天才~!(あくまで自己評価

即、気持ちが挽回できた。
 そして、思ったのである。
 今までわざわざりんごを細かく刻んでジャムにしてアップルロールに入れていたけれど、この、コロコロりんごを入れた方がおいしいのではないだろうか?細かく刻むよりも、手間もかからないし。
 そうだ。来年のアップルロールには、コロコロりんごを入れよう!

 ということで、またもや前置きが長くなりましたが、その時のことを忘れることなく、昨日作ったパン用のりんごジャムは、コロコロりんご。りんごの風味を素直に活かすため、ざっくりと刻んだ紅玉と洗双糖だけで作っている。
 とろんと崩れたジャムの中にころんと形の残ったりんごが混じっていて、そこがおいしいのです。


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 ということで、今週末から、コロコロりんごのアップルロール始めます。

 ついでに、りんごの酵母も培養中~。


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