今年は、よく雨が降る。
おかげで2週間前に草刈りしたはずの場所に、 すでにその時と同じくらいの高さまで草が伸びている!
という衝撃の事実に、ある種の敗北感を抱く。
人生は、雑草との戦いだ。
そんな、梅雨空のモノクロームな色合いになりがちのこの季節に一筋の色を灯してくれるのは、紫やピンクや白のアジサイ。
3年前に、アジサイは背が高くならずに管理が楽で、下草が生えにくくなる幾分の効果があるような気がして、それまで木が植えられていなかった工房の西側のところに、草刈り場所が少しでも少なくなるように、植えてみることにした。
元々庭に植えてあったガクアジサイを挿し木して作った苗や、ホームセンターで見て気に入ったアジサイの苗を3~4株ほど植えたところ、上手く根付いて、4年目を迎えた今年はかなり大きな株になり、庭を彩ってくれるようになった。
6月にアジサイが咲かなかったら
ユウウツになりがちな梅雨を乗り越えられないのではないか?
と思うくらいに、日本人にとってアジサイの花は、沈みがちなこの季節に光を射し込んでくれているような気がしてならない。