玄関脇のボケ
勝手口の前に毎年咲く、ラッパスイセン。
そう言えば、どちらも子供の頃からこの家にあって、春休みの頃に見ていたような・・・。
今年も変わらずに、花を咲かせた。
春の色が、少しずつ濃くなっていく。
30年以上前のこと。
ある日ふと、バイクに乗りたくなり、免許を取って、日本のあちこちにツーリングに行っていた。
乗り始めて2年目くらいのゴールデンウィークに、紀伊半島に行った。
その時に泊まった宿で、夕食のデザートに、地元の柑橘類がごろんと1個、出てきた。
そのみかん、形がいびつで、手に取ってみると手触りがフカフカとしていて、何となくあまりおいしそうには思えなかった。
皮は手で簡単に剥けたのだけれど、出てきたのは小さめの実。
期待もせずに食べてみると、
おいしい~!
この味 初めて食べた!
最初の印象とは裏腹に、ジューシーで爽やか。
そのみかんの名前は、「三宝柑(さんぽうかん)」と教えてもらった。
月曜日に食材を買い出しに行った時、あさりに目が留まった。そして、
久しぶりにあさりのパスタ、食べたい!
と先週思いつつも、作り損ねていたことを思い出した。
今週こそは食べよう!
と、あらためてあさりを見てみると、パック詰めにされたあさりは水のない場所にぎゅうぎゅうに詰め込まれ、いかにも息苦しそうではないか。
かすかに口を開いたもの、み、水~!といわんばかりに殻のすきまから吸水管&出水管を出したもの、ひっそりと口を閉じたもの。何というか、この世が終わる最後の瞬間に直面しているような、アサリたち...(怖い…
どれが新鮮なのか?ということ以前に、とにかくこの子たちを早く連れ帰って、水に浸けてあげなければ!という気持ちにさせられるのだった。
とはいえ、私が必要なのは1パックのみ。それも、1食分のあさりのパスタを作る分で十分なのだが、パックにはどれも山盛りに詰め込まれている。