風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

スターネットオリジナルのパン 販売が始まります

 今日は、スターネットにオリジナルレシピのパンの第三弾として、ふすまパンの試作を持っていった。
 「ふすまパン」のわたしにおける元々の由来は、20代の頃に住んでいた東京で食べた、今は無きルノートルの「ふすまパン」にある。さくっとしたナマコ型のバタールで、真ん中に一本のクープが入っていて、ぱっくり開いたクープにはバターが沁みこんでいて、そのパンがとても好きで、行くたびに買っていたのに、あまり日が経たないうちに店頭からなくなってしまい、私のなかで幻のパンになっている。
 あの「ふすまパン」をもう一度食べたい!と思って、それを目指して試作してみたものの、なかなか思うような配合に行きつかない。それで、今回は4種類焼いたものをスターネットに持っていき、まだこれ!というものにはなっていないのですが・・・とあらかじめ前置きをして試食をしてもらったところ、担当のスタッフが選んだものは、私の中にあるさくっとしたバタールとは対極にあるのでは、というくらいの、いちばん重い感じのふすま40%+地粉50%のものだった。
 確かに、いちばん重たそうなそのレシピのパンは、見た目はとても堅そうなのにもっちりとしていて、酸味や苦みもあるのに意外と癖が強すぎることもなく、チーズやハムと合わせたらおいしそうだなぁと私も思ったものだった。オリジナルとして決定している食パンや色々米の入ったパンが割とあっさりしているので、個性のあるパンを一つ作っておくのは私としてもおもしろそうだったので、スターネットオリジナルのふすま入りのパンは、それで作ることに決めた。
 ちなみに今回、ふすま入りのパンを作るためにレシピの検索をしてみたところ、最近「ふすまパン」は低糖質のパンということで巷で話題になっているらしく、私が思い描いているルノートルのそれとはまったくイメージが違っていた。しかし私としてはその方面(糖尿病などで糖質の制限を必要とする人のため)の知識を持たずに作っているので、詳しい説明ができないということもあり、ちょっとそこからはずす意図もあって、名前は「ブランブレッド」にすることにした。
 スターネットオリジナルの「ブランブレッド」に使う地粉とふすまは、真岡の隣の上三川町のウエノさんが無農薬で作っているもの。玄米と同じように、農薬はふすまのほうによりため込まれるはずなので、無農薬の地粉を使えることは、より安心で安全なふすま入りのパンになるはずだ。

 ということで、「地粉の食パン」「色々米の朝ごパン」「ブランブレッド」のレシピが決まり、値段も決まって、なんと!来週末の10月24日からスターネットの店頭にあおいベーカリーのパンが並ぶことになりました。それも、ルヴァンのパンと一緒に...。
 あははは〜!ほ、本当にいいんですかぁ?(← あまりにすごすぎて、もう笑うしかない…
 スターネットの方々からは、

 パンが並ぶのを楽しみにしています!

と言っていただき、嬉しい反面、なんだかとんとん拍子に本番が来てしまって、すごく緊張してきた(汗
 と同時に、パン作りはほぼ独学なのにこんなことまでできるようになっていた自分に驚くとともに、こういう機会をいただけた「縁」に感謝!です。